酒場と野球と男と女
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2018年02月20日(火) |
2018年如月の巻。 |
人生100年時代、だそうな。
2017年時点、日本で100歳以上の人が7万人弱。
90歳まで生きる確率は、女性が49.9%、男性25.6%だってさ。
オイラが生まれた1960年当時、
100歳を超えた人は全国でわずか150人程度だったというから、
そりゃあ、驚きだわ。
まぁ世の中なんてなぁ何でも「○○時代」とか、
いろいろ付着しがちなもんだけど、
何もオイラが50も超えて、
もうじき穏やかに還暦迎えようかい、と思ってる矢先に、
「おいおい、まだまだ先は長げぇぞ、怠けるな、コラっ!」
と言われているようで、何ともイカン、遺憾ですわ。
信長が舞う『敦盛』に、
「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻のごとくなり」
という有名な一説がありますな。
「ふぅむ、人の一生は50年そこら、だもんな」
「そんなもんよ、儚いもんよ」としたり顔で、 安酒場でとろーんとしてたら、
「それ解釈、半分違いますよ」
とおかわりの酎ハイ持ってきたお兄ちゃんから突っ込まれ、
「化天は、天上界のひとつで、”人間界の50年の歳月は、
化天においては、一昼夜にしか過ぎない”ということで、
人の一生が50年と言ってる訳ではないんです。
まぁ人の世の儚さという点では、合ってますが」
と、ピシャリと酎ハイどころか冷や水を喰らったような。
「やかましいわ!!!」
如何せん、何ともイカンです、ハイ。
まぁ、何とか自らを”鼓舞”しましょっと。
と、書き出しもジィジクサくなった2018年。
2ヵ月足らずですが、まぁいろいろありましたなぁ。
何といっても1番は【花嫁の父】でありましょう。
2月11日、府中・大國魂神社にて、
次女が挙式・披露宴を挙げましたわい。
長女は、実利的な性格ゆえか、式は挙げなかったんで、
最初で最後の【花嫁の父】をやっちゃたんですな。
神前式でもあり、花婿・花嫁・花婿父・花嫁父母、
全員が和服という「和」へのこだわり。
”日本人としてのアイデンティティよぉ!”
つうか、ほとんど”その筋”の襲名式みたいな感も……。
前日まで、雨天予報だったところが、見事、晴れ!
しかも今年1番の陽気。ほんと有難いことでした。
【花嫁の父】も宴の最後、皆様にご挨拶。
泣く気なんか全くなかったのに、
とんでもないところ(大國魂神社スタッフへの謝辞)で、
スイッチが入って、挨拶クシャクシャになったことを
恥を忍んで記しましょうぞ。
しかし、慶事もあれば、です。
1月4日、同郷でもあり、長男の明治大学野球部の大先輩でもある
闘将・星野仙一氏が亡くなった同日。
32年間所属するスローピッチソフトボールリーグで、
鎬を削ったライバルチームのエース、ナベさんが去った。
64歳でバリバリの現役。飄々を装いながら、負けず嫌い。
寿司屋好きで、酒好き。
カネも持ってるし、口惜しいけど(モテるだろうなぁ)と
オイラに思わせる数少ないオヤジだった。
2018年のシーズンも共に投げ合えるもんだと、
昨季が終わったころには思っていた。
いや、嘘だ。
そんなこと頭にかすりもしない程、
当たり前のことだと思っていた。
逝った日は手術予定日だったそうな。
良いことも、悪しきことも、明日のことは分からん。
いや、1分先、1秒先も分からんよ。
人生100年でも、60年でも、50年でもない、と思う。
今の今までが、人生なんだろうなぁ。
で、繋いで、継ないで、接いで、
もう少し先の”今の今”があるかも、なんだろうけど、
それも分からんわなぁ。
早朝、背伸びしたら気ぃ失って、転倒。
右手薬指脱臼した、なんてこともあった今年は、 いつも以上に寒さがこたえる。
”衣更に着る”2018年如月の沈思黙考ですわぁ。
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