2006年07月14日(金) |
女性専用車両(愚痴です。長いです。) |
軽く凹みました。
っていうか、警察のお世話になりました。
朝電車に乗ってたんだけど、端的に言えば痴漢にあったんですよ。
こんなコト言うと人間性を疑われそうですが、なんかもう「またか」って感じで。
幼稚園から電車通園だったから、電車は好きでした。 でも、小学生のころ、嫌になって大泣きしました。 それでも電車で通ったけどね。 理由を親に話せなかったから。 あの頃の生理的嫌悪感だけは絶対生涯忘れないと思う。
中学生になって、相変わらずの頻度ではあったけど、悪い意味で慣れたんだなーって思いました。 どうせ電車に乗ってる間のたかだか10分だし、みたいな。 その10分間をいかに乗り切るか、に思考が変わったんだよね。 相手の手の位置とか、自分の体の位置とかを計算する感じ。 ようは‘他人の目’に触れるような位置関係を作れば、相手はあきらめるじゃん?
と思ったら。
気づいたって、見て見ぬふりをする人の多いこと多いこと。
一度なんて、「もっと早い時間の電車に乗るようにしたほうがいいよ」とか電車降り際に言われたし。
がびーーーん、みたいな(笑)。
ああそうか、自衛しないほうに問題があるのか、なんて妙な納得をしました。
高校生になってからは絶対に壁際に(ドア側?)に立つようにしたり、なるべく女性の方の多い車両を選んだりしました。
んがしかしですね、ここで大きな誤算が生じたんですよ!!
高校生の頃、私の身長は168とかで。 ちょーど、男性と同じくらいじゃない? よって、よりいっそう痴漢‘されやすい’高さになっちゃったんですよ!!
この事実はずいぶん後になってから知ったんだけどね。
どうりで自衛手段を講じたにも関わらず頻度が上がったわけだ。
なんて話はどうでもよくてですね。
高校3年の夏の終わりかな? 初めて、おまわりさんのお世話になりました。
スカート切られたのよ、車内で。
電車の中でスカート引っ張られてるのわかってたし、そのおかげでスカートが回っちゃってた(ファスナーが前とかに来ちゃってた)ので、途中下車してお手洗いに入ろうとしたのよ。
そしたら、駅員さんに声かけられて。
さっすがに震えが止まんなかったなー。 意識が飛んだのはアレが初めてだったかな?
あ、意識飛んだのは警察署だったんだけど、相当おまわりさんはあせったらしく、覚醒したら枕元に各種飲み物やら食べ物やらのお供え(?)があってびっくりしました。 自費で買いに走ったそうな。
ということで、真剣に女子大に進学することを考え、志す学問なんてどうでもいいから片っ端から女子大を受けてやろうともくろんだりもしました
「いや、だったらなんで大学行くのさ。」
という冷静な友人の突込みがなければ、きっと今頃A女子大とかJ女子大とか行ってたんじゃないかと。
ということでツラツラ書いてきましたが、何故か男子校に進学し(ははは・・・)元気な毎日を送っています。
それでも、朝は中央線には乗らずに総武線(始発なので座れる)を選ぶし、山手線はもちろん女性専用車両。
就職活動中で中央線に乗らなくちゃいけないときも、不便極まりない先頭車両な女性専用車両に乗っていましたとも。
でですね。 ワタクシ、今日寝坊したんですよ。
駅に着いた時点で逆算すると10分前には着く時間だったんだけど、あたし方向音痴だし(苦笑)、初めて行く場所だったので早く行きたかったのでその場で電車に飛び乗りました。
まぁ、あたしがいけないんだけどね。めんどうでも、一本遅らせて専用車に乗らなかった私の落ち度なのはわかってるんです。
ひっさびさに痴漢被害にあって、中学高校時代の私は本当に強かったか、恐ろしく鈍感だったなと思いました。 気持ち悪いとか、そんなレベルではなくて。 でも、時間に遅れることとか考えたら被害を訴えることは出来なくて。 なんて自分に言い訳してるだけで、ホントにホントはただ怖くて何も言えないだけ。
声を上げた瞬間、‘痴漢にあった女だ’って目でいっせいに見られるんだよ? 友人達は信用してる。でも、不特定多数の人の視線は優しくなんて無い。
相手がまた刃物とか持ってたらどうするの? 前はスカートとかだけで済んだけど、それだって‘運が良かった’んだよ?
そんなこと思って、特別快速なんぞに飛び乗った自分の愚かさを呪ってみたり。 震えと意識が飛ぶのを抑えるので精一杯だった。
あと15分。
なんかよくわかんないけど、気づいたら若い男の人が同じくらい若いスーツ着た男の人の腕つかんで叫んでました。
そのまま駅について、降りたら腕つかまれたほうの人がすっごい勢いで喚いていて。
なんかよくわかんないけど突き飛ばされて思いっきり後ろにこけたのよね。
この後のことは良く覚えています。
携帯が飛んできて、顔に当たって。 捕まえてくれたほうの人が切れてスーツの人思いっきり殴って。 あたしは見てるしか出来なくて、駅員さんが飛んできて。
「嫌なら専用車両行けよ」 「やられんの待ってたんだろ」 「何も言わずに感じてたじゃねーか」 「色気ふりまいてんのテメーだろ」
こんなときだけ聞き取り能力がupする自分の聴力が恨めしかったりしました。
確かにそうなんだよね。あたしが専用車両に行けばよかった。 ただそれだけなんだ。
でも、専用車両って何のために出来たの? 痴漢をした人が、痴漢と言う行為を正当化するために作られたの? だったら、一両おきに男性用・女性用とかにすればいいじゃない。
ああそうか、そしたらカップルと親子連れは困っちゃうよね。
不用意に飛び乗ったあたしは確かに「待ってた」って言われても仕方が無いのかもしれない。 声も出せなかったあたしに責める資格なんて無いのかもしれない。 満員電車にTシャツ・スカート、素足にサンダルなんかで乗った私はTPOがなってないのかもしれない。
でも、女性専用車両が言い訳になるのだけは、納得がいかないよ。
こんなふうに言われるために、設置に向けた署名活動をしたんじゃない。
設置を検討したときから、この類の事を言う男性が出てくることは予測できていたけど、実際言われて、こんなに堪えるとは思わなかった。
結局バイトはキャンセルで大迷惑掛けちゃったし。
なんだか、久々に眠れなそうな夜です。
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