もしかしたら、大学なんてどーでもよくって。
さっさと結婚しちゃえばいいのかもしれない。
本当は、Hに振られるんじゃないかなって、不安だった。 一緒に行かないって言ったら、「だったら別れる」って言われると思ってた。
・・・・いや、実際言われたか。
けど、結局は私のわがままを聞いてくれて、すっごく感謝している。
でもね、やっぱりホントのホントは、私のこと恨んでるんじゃないかなって。
誰よりも、家族を求めてる人だって、わかってるのに。
ごめんね、臆病で。
Hには、家族がいません。 そんな彼に家庭を作ってあげることが、 私にできるたった一つのことなんだって、わかっています。
でも、できない。
ごめんね。 ごめんね、H。
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