The あぽ家
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指で触れるとき、その感触は実際に触れてはいない脳で感じる電気信号
本当のわたしはシリアル番号を打たれ、電極に繋がれたれ
生理食塩水の中に浮かんだ脳だけが正体。。
過ごす毎日は、今までの記憶は全てその刺戟によってもたらされた物
相方もいない、むしろアタシナドというものも本当はいない
電極を操り、記録をとるものを神と呼ぶのか
それを計画したものを、それを統治しているものを、そう呼ぶのかは
わたし(被験者)には解からない。
でも
むしろ、そうであったほうがいい
そう思える事柄だった
この世で起きている悲惨な出来事は全てわたしの脳が感じている事
わたしの脳だけで繰り広げられている事と
幼い子が虐待されたり、殺されたり
本当はそんなことなど実際には無いのだ。
その方がどんなに救われる思いがするか
どんなにか辛い毎日だったろう
どんなにか恐ろしかったろう
思川 なんて皮肉な名前なのだろう
幼い 愛らしい あの兄弟は何を思ったろうか
無事でいて欲しいという思いも川へ流れていってしまいました
涙・泪
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