おうち鑑賞

2009年08月30日(日) 『麦秋』 『東京物語』 『彼岸花』 『秋刀魚の味』


小津安二郎監督作品

『麦秋』   1951年
『東京物語』 1953年
『彼岸花』  1958年
『秋刀魚の味』1962年


一日ぶっ通しで見る。

惜しむらくは『麦秋』の冒頭10分くらい?を見逃したこと。

小津安二郎監督作品をじっくり見るのは意外にも初めてだ。

自分で意外と思ってしまう所以は、小津安二郎監督に影響を受けたであろう

後世の作品から小津安二郎監督のエッセンスを間接的にすでに感受しているからだ。

青年団の芝居しかり、侯孝賢(ホウ・シャオシエン)監督作品の構図しかり。

今回小津安二郎監督作品を見て、意外にも

「黒澤明監督は小津安二郎監督作品に影響を受けているんだ」と思った。

何というか小津安二郎監督の作品は強烈にオリジナルなのだ、と思える。

黒澤明監督作品は、そういう視点で考えるとちょっとニュアンスが違う。




そこの場面だけ切り取ってみれば何気ないシーンの羅列と言えなくもないんだけど

前後の場面の関わりから、登場人物の行動の起因となった心情を想像させてくれる。

そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないしという余韻の中の解釈だ。




以前ラジオで聞いた山田洋次監督のインタビューの

「(若かりし時分)小津安二郎監督作品の娘さんの縁談が

どうだこうだという話の何がいいんだと思っていた。

だけどそうじゃないというのが分かった」

という話を思い出し、なるほどなあと思った。ちょっと実感できたと思う。



4作品とも結婚、縁談が軸になっている話なので

連続した作品を見ているような感覚があった。

『彼岸花』は他作品よりコミカルな面があったのでアクセントになったと思う。

ホント笑ったよ。

それにしても、それが意図したことでないにしても

現代ではありえない女子(娘)の扱われ方だわな。

古き良き昭和の匂いのニュアンスが分からない世代の人にしたら

(外国人なんかも)表現が横暴すぎて目が点になるのではないか。

威張らせて、裏で操る、という二重構造が日本の物事を

平和に解決する極意なのかも、なんてことを思った。あはは。

それと笠智衆さんはじめ、老けてるのか若いのかよくわからなくて

登場人物の設定が不思議だった。

親子というより夫婦に見えたりとか・・・。

ま、それも味のうち。おもしろかった。



インターバルを置いて見直したいと思う。














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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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