黒澤明監督作品への思い込み(偏見)が
ひっくり返った作品だから
再び見るまでに時間がかかった。
(気軽に見る気持ちになれないから)
中盤までの「サスペンスの流れ」ではなく
麻薬街のシーンからが琴線に触れた、
ということを改めて思い出した。
光と影、対比法の初期(中期?)の作品の
強烈な魅力を知った今、私にとって
『天国と地獄』は老練期の魅力。
そしてこの作品の三船敏郎は、
ものごころついた頃に知った三船敏郎の姿形に近い。
後年になる程、直情的な表現になっている印象だけど
本当に上手い役者だとしみじみ思う。
ロバート・デ・ニーロのような芸術的に作り込んだ上手さではなく
その人物そのもの「地」としか思えない魅力。
そして、その人物の背景が全て(と言いたいくらい)想像出来る。
再び見るつもり。
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