おうち鑑賞

2008年07月16日(水) 『白痴』


白痴の人である善良で純粋無垢な亀田欽司(森雅之)と

どこか重苦しい闇を背負ったような赤間伝吉(三船敏郎)が

最後二人で一枚の毛布に包まっているシーンを見た時

眩暈のするような官能を覚えた。

それは明確に意図して表現されているものではなく

奥深いところにあるものを、私の解釈で感受したような感覚だ。

作品を見た後、シナリオ本を読んでみたのだが、

白痴の人(善良な人)をめぐる、恋愛物語をベースにした

人間の愛憎、崩壊が描かれている作品の中の

亀田欽司と赤間伝吉二人の関係にやはり濃密な機微を感じた。

またそういう解釈を許す深さがあると思った。

許す者と許される者、崇高な宗教観と内包された性。

黒澤明監督の表現が少しわかったと(勝手に)思った。




ドストエフスキーの原作を読むと

また感じ方や見方は違ってくるかもしれない。

だけど単行本で1400ページもあるらしい。

1400ページ・・・これも眩暈。









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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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