製作年 1954年 製作国 日本 監督 溝口健二 原作 近松門左衛門 出演 長谷川一夫 香川京子
【あらすじ】
京の大経師以春の妻おさんは、実家の岐阜屋から金の工面の相談を受けるが 冷淡な以春に頼る事も出来ず、手代の茂兵衛に事の次第を打ち明ける。 おさんを助けるため献身的な茂兵衛だったが、勘違い、行き違いから おさんと茂兵衛は追われる身となってしまう。 二人は禁じられた関係の中、次第に強い愛に結ばれていく。
原作は近松門左衛門の浄瑠璃「大経師昔暦」と川口松太郎が劇化した
(井原西鶴の「好色五人女」の中の)「おさんと茂兵衛」をもとに企画され
依田義賢が執筆したものだそうです。
香川京子の凛とした美しさがとても印象的でした。
歌舞伎や浄瑠璃の舞台だと、不義密通や姦通罪が題材の物語も
その歎美な世界に浸れるのですが・・(台詞が何を言っているのか
ハッキリ分からないし)
映像だと、浮気三昧の嫌味なオッサンが、どの面下げて自分の奥さんを
そんなに責められるんじゃと、とても腹が立ちました(笑)
おそれながら、巨匠と呼ばれる監督の映画は息苦しくなります。
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