こどものことを考えているようにはとても思えない。 と言うか自分たちに都合のいい教育?としか捉えていない。
≪朝日新聞社説引用開始≫ 新指導要領―教師力の育成が先決だ 学習指導要領は、文部科学省がそれぞれの教科の時間数や各学年で教えるべき内容を決めているものだ。 その小中学校の指導要領の改訂案がまとまった。11年度以降、この内容に沿った授業が全面的に始まる。 指導要領は約10年ごとに改訂されている。今回の特徴は40年ぶりに授業時間数と教える内容を増やしたことだ。小学校の高学年で新たに英語も取り入れた。 その心は次のようなことだろう。 学力低下が批判される中で、ゆとり教育などと悠長なことはいっていられない。授業時間を増やすしかない。知識を活用する力が足りないといわれているから、知識の量を増やしつつ、知識を活用できる授業時間をひねり出したい。 では、この指導要領によって学力が上がり、日本の子どもたちの弱点である考える力が育つのだろうか。 たしかに授業時間を増やすことで解決できる問題はあるだろう。むずかしい内容についても、時間をかけて教えれば子どもたちの理解は進むかもしれない。 だが、学力の底上げや考える力を育てるためには授業に工夫が求められる。まして、教える内容が増えるのだから、教師への負担はいっそう重くなる。 授業の質は教師の量と質にかかっている。本来は教師をもっと増やし、教師の質も高めなければならない。文部科学省もそうした条件整備が必要だと認めているのに、指導要領を変えただけで、手をこまぬいているように見えるのはどうしたことか。 これで、さあ目標を達成しろといわれても、現場としては羽がないのに空を飛べといわれているようなものだろう。 指導要領の運用にも注文をつけたい。 その分量は小中学校とも100ページ以上に及ぶ。何をどこまで教えねばならないかを学年ごとに細かく決めている。 私たちはこれまで社説で、こんなに細かく規定することに疑問を投げかけてきた。時間数も内容も幅を持たせて現場の工夫にまかせた方がいい。指導要領から逸脱しているなどと文科省が口をはさむことはできるだけやめてもらいたい。 もうひとつ忘れてならないのは、教育基本法が改正されて初めての改訂だということだ。改正基本法に「愛国心」が盛り込まれ、今回の指導要領には道徳教育の充実が定められた。 教育再生会議が強く求めていた道徳の教科化はさすがに見送られたが、道徳教育推進教師が学校ごとに指定され、全教科を通じて道徳心を教えることになった。武道の必修化もその流れにある。 道徳心を子どもに教えることは必要だが、特定の価値観を画一的に押しつけるようになっては困る。どのように教えるかは教師たちにまかせた方がいい。 指導要領は学校現場に示した目安ぐらいに考えるとともに、子どもたちの学びやすい環境づくりに力を注ぐ。そうした姿勢こそが文科省に求められている。 ≪引用終了≫
あ〜教師は大変だぁ、子どもたちはかわいそうだぁ、ってか? 「学びやすい環境づくりに力を注ぐ」「特定の価値観を画一的に押しつけるようになっては困る」「時間数も内容も幅を持たせて現場の工夫にまかせた方がいい」だったら、現実に、勤務中にデモに参加したり、国歌・国旗はんた〜い、とか、特定のイデオロギーを押し付けたりするのはいいの? クラス別とか学校別の格差を少なくするためにも指導要領があるのでは? 何だか普段言ってることと随分違うんでねえの?ご都合主義? そうした姿勢を正すことこそがあなた達に求められている。
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