俳優ユースケ・サンタマリア氏を個人的趣味で鑑賞...いえもと(改名しました)

こちらでは、ユースケ氏の出演作品の中から、後世に残したいとまで気に入った作品&ここまでこのドラマを食い入るように観てるのって私だけだろうと思ったドラマを、筆者が勝手に必要以上に評価させて頂いています。ネタバレ有です。
ドラマのあらすじを知りたくない方にはお勧めできません。
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「お見合い結婚」フジテレビ その1 吉田紀子さんの結婚シリーズ - 2005年10月05日(水)

「お見合い結婚」フジテレビ 2000年冬〜春

その1 吉田紀子さん脚本の結婚シリーズ

ユースケ氏ファンとなった私はその後、ビデオを借りて、これを観ました。
初回放送は、2000年1月。まさしくミレニアム。しかし放送当時には、自分がユースケ氏に興味を持つなどとは想像もしていなかったのだった。
「アルジャーノンに花束を」では、モチーフとなった原作がすごいだけに、原作ファンから嫌われたりしそうで、その意味でもどこかハラハラ緊張しながら観ていたけれど、
こういうラヴコメは観ていて気が楽で良い。
「お見合い結婚」以前に、私は「成田離婚」(1997年 クサナギ君と瀬戸朝香さんが主演)を観たことがあって、それもかなり面白かった。怒るクサナギ君はかっこいい。
そして近年、テレビ再放送で「できちゃった結婚」(2001年 竹之内豊さんと広末涼子さんが主演)も観てみた。これもなかなか良かった。
ちなみに、この「できちゃった結婚」の第1話オープニングには、ユースケ氏が様々な扮装をして、運命の大当たりを引き当ててしまう男のいろいろを演じている。「お見合い結婚」の設定もちょっと登場したのには笑えた。
で、これら「結婚シリーズ」の脚本は吉田紀子さんだ。キャラ設定やストーリーの共通点をあげてみると。

◎女の子はわりと気が強い。思ったことをどんどん言って来る。男はちょっと口がヘタだけど、彼女に負けじと汗かきながら応酬。
◎二人の恋は、どこかみっともない外聞を伴っている。(お見合い、というのも一見みっともない感じ)
◎恋心の経過タイミングと、二人の実際のカップル形式とが、ずれているために、困ったことになる。
(まだ好きでもないのに婚約前提で家族公認になっていたり、離婚しようと決めているのに周囲には新婚カップルだと思われていたり、相手のことをこれから理解する途中なのに既に子供ができていたり)
◎家族の(特に女の子の方の、特に父親)意向を無視できない。しばしば上司もからんでくる。
◎男のほうの家族はだいたい最初から二人の恋を応援している。
◎男は最終的には彼女の全てを寛容に受け入れる。(家族のうるささも含む)
◎男の浮気トラブルは本当は浮気ではなくて、ただ優柔不断のせいだ。
◎相手以外に目移りする対象は、本命とは対照的なキャラだ。(お金持ちだったり、男前だったり。女なら、セクシーバディだったり)
◎男は誠実さゆえに、もっと自分を磨こうとして仕事上の出世や転職を目指すが、それが裏目に出て彼女との恋にピンチが訪れる。
◎女はそんな男を引き止めたい反面、相手を大切に考えるがゆえに身を引く(一旦)。もうこれでお別れなんだなと思わせて、最終回で一緒になる。

今のところ思いつく共通点はこんなところかな。
笑いあり涙あり。波乱万丈カップルの、掛け合い漫才のようにエキサイティングな会話の妙が楽しめる。喧嘩シーンの台詞が秀逸。

さてその3作品の主人公のうち、ユースケ氏演じる広瀬光太郎は、もっともモテなさそうなタイプ(キャバクラのまゆみちゃんからは好かれているけど)ではないだろうか。そしてお見合いの席にいても何の違和感もない。要するに地味。
でも不器用ながら真心がある。なんだか頼りなさそうで、いざとなるとしっかり自分を確立してる。松たか子演じる中谷節子は、そこに比較的早くに気がついて惹かれるわけだ。そんな節子も、気が強いばかりじゃなくて、けっこうかいがいしく可愛いところがある。
観ていて、どうしても思わず二人を応援したくなるような、そして光太郎にも節子にも感情移入してしまって、光太郎の目で節子を好きになり、節子の目で光太郎を好きになってしまうような、そんな仕組みがこのドラマにはあるようだ。






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