37.2℃の微熱
北端あおい



 桜の季節

「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ」

(坂口安吾「夜長姫と耳男」『桜の森の満開の下』講談社文芸文庫)

この季節になると、なぜかこの言葉を思いながら過ごす。
夜長姫の死が、桜のように潔ぎよいから?
初めて読んだとき、こういう挨拶をして死ねたら最高だと思って、
それは今でも変わらない 。

2006年04月03日(月)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加