2016年11月15日(火) |
なぜ大谷個人のために? |
栗山監督がポスティングシステムの譲渡金上限の撤廃を訴えたことが記事になっていた。
それに対し、「もっと大谷ことを考えたルール(作り・整備)を考えるべき!」的なコメントがたくさんあった。「大谷のことを考えたら上限はあったほうがいいだろ!」とか、「そもそも自由契約にしてやれ!」だの。
みんな大谷のことが好きなんだねー 菅野はいまだに入団経緯を言われるのに、大谷の入団経緯は完全に忘れられてるよね。
それだけ巨人のアンチファンも多いということの証明なのでしょうが。
プロスポーツにとってはアンチファンも大切なファンです。
はっきり言って、大谷個人のためのルール改正なんて必要ない!が私の意見であります。
日本球界にとってメリットのあるルール改正をすべきであり、それが結果的に大谷のためになるのであれば、それはそれで構わないとは思うのですが。
いろんな意見の中、一番呆れたのは、「大谷はメジャーに行きたかったのに、それを無理矢理指名して入団させた日ハムは、即座に大谷の好きなようにしてやるべきだ!」という意見である。
まあ、この人は日本野球のファンではないのでしょうが。 日本のプロ野球ファンではない人の意見なんてそんなもんなんでしょうね・・・(苦笑)
でも一応反論。
日本の球界に行く可能性はゼロパーセントだと言いながら、日ハムを選んだのは大谷自信である。 彼は日本球界をMLBのファーム扱いにして入団した選手だ。 そして、それを容認したのが日ハム球団でもある。
ただ、よっぽどの馬鹿でない限り、日ハムに(日本の球団に)入れば好きななときに、自分の思うがままにMLBに行けるわけではない!ということは承知の上で入団を決めたはずだ。
よっぽどの馬鹿の可能性はあるけれど(苦笑)
日本球界はMLBのファームではない!!
当たり前のことだ。
日本球界に入ったら、アメリカには絶対に行けないというわけではない。道はある。ルールはある。
そのルールに則ってMLBに行くことは全然構わないが、自分の自由で日本球界に入り、出て行き、アメリカの好きな球団と交渉出来る・・・なんてことは、どんな優秀な選手にだってやらせてはいけないことだ。
日本の球団はお金をもらって育成しているわけではない。 球団は当然に、選手に対しそれなりの対価を払っている。 お金を払って育成しているんだ。
それはもちろん、自分の球団のために。
優勝するためであり、利益を生むためにだ。
もしかしたらそこには「日本球界のために」もあるかもしれない。
まあ、「自分さえ良ければ」の集まりである日本の球団の中に、建前ではなく本気で「日本球界のために!」と考えている球団が存在するかどうかはかなり怪しいのだが・・・(苦笑)
「日ハムは金儲けのために大谷を指名したのだろ」 という意見もあった。
それの何が悪い???
スポーツであると同時にビジネスだ。 プロ興行だぞ。 企業だぜよ。
大谷に大金を払って育成し、成長後に米国に安く譲渡する・・・ なんて球団があったら、その方が異常。
給料を払って育成って・・・
慈善事業でもそんなものはないわ(苦笑)
大谷を輸出品と考えるならば、日ハムが価格を設定したって良いくらいだ。 FA権取得すればただで出て行かれてしまうのだから。
FAは選手の権利。
ポスティングは球団の権利。
大谷の都合の良いようにルールを変える必要なんてない。 現行のルールを変える必要はあると思うが、あくまで大谷の譲渡が日ハムの、そして日本球界のメリットになる方法を考えるべきである。
大谷はルールに従ったうえで好きなようにすればいい。
100億の価値があるものを20億で売る必要はありませんって。
あー!もう!! 球界くらい外交をうまくやってくれよー
日本は弱過ぎだわ・・・
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