映画のお話
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2009年01月27日(火) 喜怒哀楽

表現するのに一番、難しいのはどれかな。


私は30歳になるまで、上手く自分の感情をコントロールができなかった。

息ができなくて、筋肉が硬直し始めて
救急車を呼んだ事があった。

救急隊員が来た時には、すでに大の大人が固まった私の両手を離そうとする
のだけれどできない。

自分も何がおきているのか理解できない。


病院に着いた時には視界も殆どなかった。
医師と救急隊員のやりとりが微かに聞こえた。

他へ回しましょうか?と。
医師は大丈夫。と言った。

「すぐに楽になるからね〜」の声が微かに聞こえて注射を打たれた。
するとだんだん、身体がほぐれて…涙があふれた。

「私はどうして泣いてるんでしょう…」

「あなたは、日頃から泣いたり笑ったりが足りてないみたですね〜」

「は?」

「感情を外に出さないでしょう」

「ですね」

「泣いたり、笑ったりって大事なんですよ〜」

「・・・」

「ストレスの固まりです、あなたの身体」
「だから、もっと泣きましょうね」
「笑うのもね」

「しかし、あなたはついてるよ〜夜中に精神神経科の医師が居るってないからね。大抵は外科だから。」

結局は過呼吸から筋肉が硬直状態になっていたそうで。


今では簡単に泣けるし、笑える。
泣くと疲労物質が出るようで、泣くようにしている。

泣いてはいけない境遇で育ったから、そうなってしまった。
忘れられないけど、もう泣ける。


昨日の日記に、強いから自分でなんとかしなくては…と書いたのではなくて。

結局は自分が、なんとかしようと思わなければ今の辛さや悲しさからは
立ち上がれないのでは?と思う。
人から勇気や元気…もらっているのなら、そうなんだろうけど…。

でも自分の中でなんとかしたい気持ちがあるから、それはきっかけであって
自分の中にあるものだと思う。




今の世…
楽しい物を観て笑いたい。
せめて虚構の世界でも。

泣くのは家で、一人で泣けるから。



あーる