月に舞う桜
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2022年04月28日(木) |
こちとら、ずっとそれ |
藤田孝典の『続・下流老人』に、脳梗塞などで要介護となった高齢者の心情として 「思うように体を動かせず、排泄の処理さえ人を頼らなければならない惨めさ。」 という言葉がある。 気持ちは分かるはずなのに、同情と共感より 「こちとら、健康寿命が尽きたあとの約10年間だけじゃなく、人生ずっと、思うように体を動かせないし、排泄の処理さえ人を頼らなければならないんですけど?」 という冷めた感情が先に立ってしまい、そんな自分に対しても冷めている。
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