月に舞う桜

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2020年02月07日(金) 車いすバスケに見る障害者の隙間問題

前に勤めてた特例子会社に、障害がかなり軽度の人がいた。重度の私は、彼らに対して「特例子会社じゃなくてもいいのでは?」と思ってしまった時期があった。重度障害者の席を奪われている気がして……。もちろん、そんなこと口には出さなかったけれど。
でも、彼ら(障害が軽度の人)だって、健常者の枠では能力を十全に発揮できない(できなかった)のかもしれず、障害者の枠から閉め出されるいわれはないのだよね。

車いすバスケが東京パラから除外されるかもしれないというニュース。
国際車いすバスケットボール連盟の障害クラス分けが、国際パラリンピック委員会(ICP)の基準に合っておらず、ICPの基準では本来パラリンピックの出場資格がない軽度障害の人たちが出場できてしまう状況を問題視しているよう。

これを「障害者の隙間問題」と呼んだ人がいた。
パラリンピックの出場資格が得られないほど軽度の障害だからと言って、健常者のバスケに出られるわけではない。
スポーツに限らず、様々な分野での ”障害者の隙間問題” を考えさせられる。


◆限りなく健常者に近い選手が出場? 車いすバスケがパラ五輪から除外か。(2020.02.04 Number Web)
https://number.bunshun.jp/articles/-/842395


桜井弓月 |TwitterFacebook


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