月に舞う桜

前日目次翌日


2020年01月06日(月) 重度障害者が高校へ行けない国

痰吸引の医療的ケアが必要な脳性麻痺の男性が亡くなったのだが、その人は、「2013年から介助者を付けて受け続けた県立高校入試は追加募集も含めて27回不合格となり、うち25回が定員内不合格(定員割れしているが不合格になること)だった。」という記事。

◆「高校行きたかった…」重度障害、定員割れでも25回不合格 要医療ケアの21歳男性死去(2019.12.30 毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20191229/k00/00m/040/169000c

「理由を尋ねると、いずれの学校も『総合的な判断。障害が理由ではない』と答えたという。定員62人の2次募集に10人が受験して純さんだけが不合格となった定時制高校の教頭は取材に対し『入試の基準に従って判断している。不合格となった具体的な理由は答えられない』と述べた。」

「元同県教委職員の江崎俊夫明治学院大特命教授(社会福祉学)は『障害者への支援が財政的にも人的にも学校にないのが理由では。日本では特別支援学校以外を選ぶと子と親は取り残されてしまう』と憂慮する。」


ここは21世紀の、一応先進国のような顔をしている日本。


桜井弓月 |TwitterFacebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki