月に舞う桜

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2019年12月01日(日) マイクロアグレッションの分かりやすい解説アニメ

Facebookで紹介されていた、マイクロアグレッション(※)を解説したアニメがとても分かりやすい!

https://www.youtube.com/watch?v=hDd3bzA7450&feature=youtu.be&fbclid=IwAR1DvJSS_u3LGV-dYRpusm4O286FHYheNrOOwl7hu3ufqwue16H1qHFdF6Q

音声も字幕も英語だけど、適宜、一時停止しつつ読むと理解しやすい。

※マイクロアグレッション
大きな問題となるような攻撃的・暴力的な差別とは違い、日常的な、些細で悪意のない差別的言動のこと

あー、あるよね、こういうこと。
アニメに事例として出てくるんだけど、ただ食料品の買い物してるだけなのに、見ず知らずの人から急に ”Everything happens for a reason.” (「あなたが障害を負ったことにも必ず意味があるから頑張れ」の意と思われる)なんて声かけられたら、

「は? 何言ってんの、鬱陶しい! ってか、お前誰だよ!」

ってなるわな。

このアニメをFBでシェアした人が挙げてる例としては・・・

・在日コリアンに「日本語得意だね!」「いつから日本にいるの」と言う
・LGBTに「私そういう友達ほしかったんだ」「性別なんて関係ないよね」と言う

こういうことって、無自覚に言いがちかもしれない。
しかも、良かれと思って。
でも、悪意がないからって、加害性がないわけじゃない。

アニメでは、マイクロアグレッションを、蚊に刺されることに例えている。
蚊に刺されるのが一度なら、どうってことはない。
でも、どこにいても、何をしていても、蚊はいろんなところから突然現れて悪意なく(むしろこちらを褒めるつもりで)刺していくから、痒みやストレスが蓄積していき、安全な生活を脅かされる。
そこら中に何匹もいる蚊を撃退しようと奮闘していたら、めったに蚊に刺されない人から「たかが蚊で、大げさな」と言われたりする。まるで、蚊に反撃するこちらが悪いかのように。それがまた、さらなるストレスとなり、疎外感や孤独感が増す。

マイクロアグレッションは、悪意がないどころか、良いことを言っているつもりだったりするのが、厄介なところ。
あからさまな差別に比べると、不快感を説明し理解してもらうのも難しい。

無数の、小さな傷つき。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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