月に舞う桜

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2013年09月12日(木) ときどき、ずっと思っていること

結構前にどこかでちらっと読んだだけでうろ覚えの話だから、嘘か本当かはわからないけれど、アメリカでは精神科医のホームドクターがついている人が多いらしい。
9年前にちょっと精神のバランスを崩して以来ずっと思っていることなんだけど、日本でも、もっと気軽に精神科や心療内科にかかることができたり、臨床心理士のカウンセリングを受けられたりするといいのにな。例えば、会社の健康診断の項目にカウンセリングが含まれていたりとか。
病気まではいかないけれど、「友人に相談したり愚痴ったりして解決するレベル」を超えてしまったとき、単なる共感や同情ではなくて、あくまで冷静に話を聴いてくれて客観的に自分の精神状態を教えてくれる場所が欲しい。
9年前、母校大学の付属病院の精神科に通っていたとき、「すごくイライラするんです」と言ったら、先生が「それは心が柔らかくなってきたということなんじゃないかな。もちろん、しんどいとは思うけれど、固まっていた心が少しずつほぐれて行く途中なんだと思うよ」というようなことを言った。
そう言われたからって劇的に救われるわけではないけれど、イライラしている状態が必ずしも悪いことではないんだな、と思ったら、その現状を少し受容できたのだった。

いま、読みたい本がある。
だけど、おそらくその本は私の中にあるでかいトラウマを刺激するもので、買うのをためらっている。
そのトラウマはずいぶん長いこと抱えているもので、これから先もたぶん付き合っていかなくてはならない。ここ何年かは目覚めていなかったけれど、先日、私の不注意(油断)から、久しぶりに蓋が開いてしまった。
今はもう蓋が閉じたようだけど、何日間かは希死念慮が湧いてきそうなほどヤバかった。

で、今後、蓋を開けないようにするにはどうすればいいのか、蓋が開いたときはどうすればいいのか、気軽に相談できるところがあればいいのにと思う。
あんな程度で(というのは私の主観的な判断だけど)、いちいち病院なんか行ってられない。ちょっとお茶でも飲みながら、専門家と話せる場所があるといい。

本を買うべきか、今はまだ買わずにいるべきか、別に答えを与えてくれとは言わないから、私が冷静に最善の道を選べるように、「対話」してくれる相手が欲しい。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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