月に舞う桜

前日目次翌日


2011年09月23日(金) しんどい

この夏からだろうか。

疲れやすくなった、と思う。仕事内容も帰宅時間も変わらないのに、帰ったらぐったりしてしまう。
休みの日は、遅くまで眠っている。起きても、グダグダしている時間が長くて、活動時間が短くなる。

それに、些細なことでイライラする。
何か重大な出来事があってドカンと怒りが爆発するんじゃなく、本当に取るに足らないきっかけで、心の底にうっすらとイライラが降り積もっていく。


他人の負の感情にさらされるのは、とても疲れる。それが、自分に向けられた感情でなくても。


どうして他人のことをそんなふうに言えるの?

あなたにいったい何が分かるの?

あたしに向けられたやさしい言葉の裏にも、もしかしてそんな悪意が潜んでるの?

分かってるよ。
あなたが見たい「あたし」じゃなきゃ、そのやさしさを向けてはもらえないんだろう。
「そうじゃない、あたし」が垣間見えた瞬間、きっと手の平返されるんだろう。

分かってるよ。
他人のすべてを受け入れるなんて、無理な話だもの。


ひとりになりたいと思って、そうなれる場所へ向かっていたら、「誰かが一緒の方が良いんじゃないの?」と言う奴がいる。

その言葉は、私が置かれた立場を象徴している気がした。


ねえ、あたしのこと、なめてんの?

ウザいんだよ。

自由にやらせてよ。

常に誰かと居なきゃならないなんて、どれほど苦痛なことか。
ひとりになれることが、どれだけ偉大な自由であることか。

お前には、それが分からないんだろう。

だったら、黙ってな。


もっとやさしくあれたらいいのに。
もっと広い心で、すべてを許容して、受け止められたらいいのに。
もっと、いろんなことををテキパキこなせればいいのに。

やさしい人はたくさんいるよ。愛してくれる人も、理解してくれる人も。
愛しいものも、たくさんあるよ。支えも光も。

でも、私も世の中も、やさしくなさすぎる。

聞きたくないこと、見たくないもの、取り込まれたくない感情。
それらにさらされて、疲弊してしまう。


ウザいんだよ。

自由にやらせてよ。


桜井弓月 |TwitterFacebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki