月に舞う桜
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気がつけば二週間も日記を書いていなかった。 この二週間は、ずっと気分がすぐれなかった。 10月最後の週は、PMSと会社でのストレスのダブルパンチ。仕事が嫌、ではなくて、会社が嫌。会社イヤイヤ病。 とくに、所長。 これはもう、蕁麻疹なのだと思う。発疹の代わりに体中に広がるのは、抑えようのない苛々。ひとたび出現すると自分ではどうすることもできす、体の隅々まで侵されてしまう。あとは、時間に任せて引いていくのを待つしかない。
毎日のように、仕事から帰るとhide memorial summitのDVDを観て気分を落ち着けていた。Xは、私の鎮静剤だ。 それから、夕食にワイン。私にとってお酒は基本的に外で飲むもので、晩酌なんて滅多にしなかったのに、ここ2カ月くらいで一気に回数が増えた。 最初は安物の白ワインを飲んでいたけれど、最近は近所のコンビニで見つけたシードル・ロゼがお気に入りだ。リンゴの香りと酸味、目でも楽しめるピンク色。
10月の終わり、昼休みを会社で過ごすのが嫌で、同僚の間でおいしいと評判のラーメン屋さんに行った。入社して二年半が経つけれど、外で昼食を取るのは初めてだった。今までずっと、仕出し弁当かコンビニで買ったものを社内で食べていた。 ラーメン屋さんは店内が外から見るよりもずっと広く、女性も入りやすい雰囲気だった。とんこつベースのラーメンは、醤油、塩、味噌の三種類から味を選ぶことができる。一度目は、醤油のチャーシューメンにした。 評判通りとてもおいしく、私の口にぴったりはまった。麺を口に入れた瞬間、隣の同僚に向かって「おぉ、これはおいしい!」と叫んだくらい。 麺は太めで四角く、食べごたえがある。スープはややこってりだけど、全然とんこつ臭くない。大きめのチャーシューと、これまた大きくてしっかりした海苔、それにほうれん草とナルト。 すっかり気に入ったので、先日の木曜日にもう一度、今度はひとりで行った。このときは味噌を頼んだ。こちらも確かにおいしかったけれど、軍配は醤油。やはり醤油は、店員さんおすすめだけのことはある。
この一週間は、何だか忙しかった。 私はこんなに所長を嫌っているのに、なぜか、とある小集団活動のメンバーに指名されてしまった。 水曜日、その活動の初めての集まりがあった。PMSは終わっていたけれど、それはつまり生理がやってきたことを意味するわけで、その集まりの前の晩は生理痛がひどくてバファリンを飲まずにいられなかった。 会合はだらだら続いた。終了時間は明示されず、そもそもどこからどこまでを話し合い、何を決定するための会合なのかすら不明な状況だった。 所長はもちろん、頼みの上司までが方向性を決定しようとせず、ともすると話が脇道へそれそうな雰囲気。私は何度か軌道修正を促したけれど、それでも終着点が見えぬままだった。 結果、私が半分キレた。「では、フォーマットは私が週末に作ってきますので、中身はどうしますか?」と、強い口調で迫った。本当は、四人の男相手に「こっちは生理痛で眠れなくて、眠いんだよ! さっさと帰らせろよ! 揃いも揃って使えない頭しやがって!」と叫んでやりたかった。何とか踏みとどまったけれど。 私はとにかくさっさと終わらせて帰りたかった。私がやって来ますとあそこで言わなければ、いっこうに終わる気配がなかった。仕事を引き受けたのは、自分のためだ。 が、私のこういう態度が所長を増長させるのだろう。「桜井さんに頼めばちゃんとやってくれるに違いない」とか思われて、今後も、やらなくてもいい面倒なことをやらされる羽目になるような気がする。 そんなわけで、この週末、なぜか家で仕事していた。
そうそう、この夏、不毛な「恋愛」とも呼べない恋もどきに陥りそうになった相手は、今や180度……いや、そこまでいかないから120度くらいか、とにかくそれくらい私の中で見方が変わってしまった。 やっぱり、私には職場恋愛は無理だ。相手がどうのと言うよりも、自分の体質的に。
なんか他にも書きたいことが溜まっていたように思うのだけど、今日はこれにて。
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