月に舞う桜
前日|目次|翌日
2008年09月21日(日) |
GLORY DAYS(2) |
B'zのLIVE-GYM Pleasure 2008 GLORY DAYS(日産スタジアム1日目) の続き。
「NATIVE DANCE」のあと、B'zとサポートメンバーは退場。 昔々のテレビ出演映像がスクリーンに映し出された。二人とも、めっちゃ若い。今だってもちろん恰好良いけれど、やはり年齢による衰えが顔に表れてきたことは否めない。若いときの肌は艶が違いますな。 稲葉さんは、髪がビシッと決まっている。最近の髪型はどうもいただけない。私としては、5年くらい前が一番好きだ。 で、テレビ初出演の映像も出たけれど(何かの歌番組で「BAD COMMUNICATION」を披露している)、これは恰好良いと言うより、笑えた。 なぜか、腰を振りまくる二人。そして稲葉さんと来たら、曲が始まる前は変なポーズ(左手を頭の後ろにやって、斜に構えている)を取り、歌い終わるや否や、足を180度に開いてぺたっと床について見せた。 当時はあれで女性たちからキャーキャー言われていたのだろうけど、いま見ると、ただのイタイ男だ。
ステージには「STUDIO JOKER」と書かれたドアが登場、そこからB'zの二人が出てきた。スツールに並んで腰掛け、しばしのトークタイム。
稲葉「なぜゆえ、あんなに僕たちは腰を振っていたのでしょうか」
やっぱり、そこは突っ込みどころよね。
二人でデビュー当時を振り返り、語り始める。 STUDIO JOKERというのは、二人が初めて会ってセッションしたスタジオの名前だということ。 ビートルズの曲を2,3曲セッションしたこと(その中から「こんな感じで……」ということで、「Oh! Darling」を演奏してくれた)。 そのときアンプが壊れたこと。 「バンドやろう」という正式な誘いもないまま20年やってきたけれど、アンプが壊れたあの時がB'z結成の瞬間だったのだろうということ。 アンプが壊れていなければ、B'zはなかったかもしれないということ(なんで?)。 デビュー当初は、松本さんが全国各地でギターセミナーを開き、セミナーの途中で稲葉さんを招き入れてB'zの曲を演奏していたということ。そのときは、ギターとボーカルの音を抜いたカラオケを持参して演奏したらしい。 「当時のように、カラオケでデビュー曲を」ということで、「だからその手を離して」をやってくれた。スクリーンに映る二人は、プロモ風の動きをしていた。 それからそれから、松本さんは3本しかない初期の「YAMAHA松本モデル」のうち2本をライブで燃やしてしまった、なんて話もしていた。若いって、おそろしいのね。
STUDIO JOKERのセットが片付けられ、サポートメンバーも出てきて、「ONE」。 小説「選びし者へ」を書いている頃を思い出して、とっても感慨深かった。私は、自分の小説の主題歌を決めて、その世界に浸りながら書くのが好きだ。「選びし者へ」の主題歌がまさに、「ONE」だった。 「LOVE PHANTOM」〜「juice」で、盛り上がりは頂点に。 ステージ前方で上がる炎と、派手な花火。炎の熱さと花火のにおいを全身で味わって、最前列のありがたみを改めて感じた。 この3曲のどこかで、稲葉さんが穿いている黒いパンツを剥ぎ取り、なんとホットパンツ姿になった。40過ぎてホットパンツって、あんた。一番上手まで来てくれたけど、ホットパンツから伸びた生足を目の前で見せられても、萌えるどころかちょっと笑ってしまった。 (私信:衛澤さん、あのホットパンツはやっぱり許容範囲外かもしれません……笑) 「ZERO」と「juice」は特に聴きたかった曲だ。確か、私は「ZERO」でB'zを認知したのだった。小学5年か6年のこと。
アリーナ席には、あらかじめハンドタオルが配られていた。それを「ギリギリchop」のときに皆でぐるぐる振り回す。スクリーンに映ったアリーナ席の様子を見ると、私たち前方が赤、真ん中が黄色、後方が緑だった。
アンコールは3曲。 ステージとアリーナ席の間には、撮影用のカメラ台を走らせるレールが設置されていた。「RUN」が終わると、スタッフが急にそのレールの端を取り外して片付け始めた。 まだライブが終わっていないのに、もう撤収作業? と不思議に思いながら、最終曲の「Pleasure」。 すると、ステージとアリーナを渡す階段が置かれたではないか! レールは、階段を設置するのに邪魔だったらしい。友人と顔を見合わせて、「えっ、下りてくるの!?」と歓喜する。 上手側に下りてきたのは、稲葉さんだった。稲葉さんが、私のすぐ目の前を歩いている! たぶん、私は満面の笑みで奇声を発していたと思う。 身を乗り出して、手を伸ばす私たち。稲葉さんも手を伸ばしてタッチしたり握手したりしながら歩いて行ったけれど、残念ながら私も友人もその手に触れることはできなかった。 B'zの二人は、客席に手を振って歓声に応えながら、ゆっくりとアリーナを一周した。中間地点ですれ違うとき、がっちり握手を交わして抱き合っていた。 下手側から一周して来た松本さんが、稲葉さんと同じように私たちの前を歩く。手を伸ばすが、やはり残念なことにタッチできず。
締めくくりは、稲葉さんの「せーの!」という掛け声を合図に、皆で「お疲れー!」。こんなお約束があるなんて、知らなかったよ。 人間というのは欲深いもので、こんな近くで観たあとは、今度はスタンドでいいからステージ全体を見渡せる場所から観たいなー、なんて思ってしまう。セットリストも最高だったけど、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」がなかったのは残念だったし。次の機会には、ぜひとも生で聴きたいものだ。
日産スタジアム最寄の小机駅では、「B'z 横浜で完全燃焼」という号外が配られていた。早っ! B'zの二人とサポートメンバー、チケットを下さった衛澤さん、それから通り過ぎてくれた台風、ありがとうございました。 去年B'zのファンクラブに入ったので、次のツアーは自力でチケットが取れるといいなあ。今度は横浜アリーナで観たいです。
| |