月に舞う桜

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2008年06月29日(日) 週記

この一週間は何やかやと忙しくて、あまりネットに出られなかった。日記も一週間ぶりだ。日記と言うより、もはや「週記」だけど……。

◆悔しい
水曜日、TOSHIくんがすぐ近くでイベントを行ったらしい。なんと、隣駅の大型ショッピングセンターで。
それを知ったのは、水曜日の帰宅後。なんてこったい!
しかも、先週末にも電車で10分くらいのところでイベントがあったらしいではないか。
私、何でいつもこうなんだろう。終わった直後に知るなんて。
悔しくて悔しくて、凹んだ。隣駅なんて、もう当分来てくれないだろうな。ましてや最寄り駅なんて、人が集まる大きな場所がないから来ることはないだろう。
会えていたら、きっと仕事にもやる気が出ていただろうになぁ……なんて悔しさを引きずりながら、「好きなアーティストに会える機会を一度逃したくらいでこんなに凹むなんて、私はちょっとどこかおかしいのでは?」と思わなくもない。
Xが復活して以来、私の病は悪化したらしい。
早く恋をしたほうが良さそうな気がするなぁ。


◆最後の一枚
桜井弓月の名刺を作ったのは、確かサイトを開設した頃だから、3年弱前のことだ。
水曜日か木曜日、その名刺の最後の一枚をある人に差し上げた。作ったときは、まさか使い切るとは思っていなかった。
もう、あげる人がいなさそうなので迷ったけれど、今日、3年前と同じ枚数を注文した。「作家」なんて偉そうな肩書きは、実体が伴っていない。それでも、桜井弓月という名前はこれからも存在する予定だから、良き出会いに備えて持っておくに越したことはないのだ。


◆豆腐
金曜日、豆腐料理の専門店へ行った。
ひなびた旅館風情の造りで、とても趣きのあるお店だった。門をくぐると、お店の入り口まで石畳が続いている。と言っても、でこぼこや溝はなく、大きめで平らな石畳が隙間なく敷き詰められているので、車椅子で通るのに支障がなくて助かった。
石畳の道の両脇には葉を茂らせた木が立っていて、情緒を醸し出すのに一役買っている。
通された個室は、和風のテーブル席だった。掛け軸や生け花、部屋の隅にある背の低い木製の収納棚、それから照明が落ち着いた雰囲気を作っていた。
男性陣は豆乳しゃぶしゃぶのコース、女性陣は季節のコースを頼んだ。

季節のコースのメニュー↓
・小鉢二種・・・トマト豆腐、ささみと牛蒡の胡麻和え
・名物とうふしゅうまい
・じゃが芋のすり流し
・鰹のたたき
・ふく福豆冨麻婆あん掛け
・このしろ寿司
・海老カツ
・順才酢
・汁物(湯葉の赤味噌汁)
・もち麦御飯
・香の物
・デザート・・・蜂蜜と柑橘のアイス

豆腐焼売は少し大きめで、その名の通り豆腐でできている。つなぎに鶏肉を少し混ぜているらしい。豆腐の焼売ってどんな味と食感なんだろう? とちょっと心配だったのだけど、名物と言うだけあって、なかなかの美味。普通の焼売よりやわらかいんだけど、それほど豆腐っぽくはないのだ。
一緒に行った人がクーポンを持っていたので、一人一箱ずつお土産にもらえた。これから蒸して食べる予定。
じゃが芋のすり流しは、ビシソワーズみたいな感じ。カクテルグラスのミニチュア版とでも言えばいいだろうか、足のついた逆三角形の小さなガラス容器に入っていた。薄切りのオクラと小さな桃色の花と鰹節の粉が散りばめられていて、一枚の絵みたいにおしゃれだった。

そして、おそらくメインであろう、ふく福豆冨麻婆あん掛け。
テーブルの上に大きな四角い容器が置いてあり、席に着いたときには既に中にお豆腐が入っていた。食事の最初に店員さんが火をつけてくれて(実際は電気で熱するタイプ)、コースの中でこのお豆腐の番になる頃に程よい温かさになる。
ヘラで切って掬い、その上に麻婆あんと薬味を掛けて食べるのだけど、お豆腐のおいしいことおいしいこと! とろんとろん、でも、やわらか過ぎず。しっかりお豆腐の味がするから、あんを掛けずにお豆腐だけでも十分おいしい。
海老カツも、外側はサクサク、海老は今まで食べたことないくらいプリプリで、一口ごとにアホみたいに「おいしい〜」という言葉が漏れ出てしまう。
一品一品、どれもこれも上品なおいしさで、幸せだった。
早い段階からお腹が膨れてきて、もち麦ご飯は完食できず残念。上にじゃこの佃煮が乗ったご飯で、これもおいしかった。
特に、ふく福豆冨麻婆あん掛けと海老カツ、これはまた食べたい。


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