月に舞う桜

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2008年06月20日(金) 立つ鳥は後を濁さないで

社長が退任するということで、送別会があった。
普段社長がいる本社から私が勤めているセンターまでは、電車とバスを乗り継いで1時間以上かかる。
そんなところから、わざわざ来なくていいのに。いくら社長と言ったって、普通、送別会は勤務地だけでやるものよね? うちのセンターが招いたとしても、気を遣って遠慮すりゃあいいのに。めんどくさい。
今週はとても疲れた。そんな疲労困憊の金曜日の夜。とっとと解放してほしいのだけれど。
課長が、「頃合を見計らって、順番にワインを注ぎがてら挨拶に行くように」と耳打ちして回る。あー、ばかばかしい。あー、めんどくさい。私はどんどん白ける。
「貴重な週末の夜に、こんな会を催してくれてありがとう」って、そっちからお酌に来てほしいくらいなのに。
こういうとき、ほんと私って組織というものに向いてないなと思う。全てがばかばかしくなってしまうのだ。
前述の課長というのは、受付時間を過ぎても私がお客様との話を終われず、すぐ近くで電話していると言うのに、笑いながら大声で話していた奴なのだ。疲れてて機嫌の悪い私は、危うくキレそうになった。
だから、余計にばかばかしくなる。

そんな、ばかばかしい会の中でも、やっぱり楽しい瞬間もあるわけで。
基本的に、酔っ払いは嫌いだ。でも、ムカっと来るかどうかは相手を普段から好きかどうかによるのだ、とよく分かった。同じことを言われたりされたりしても、「酔っ払ってんじゃねーよ!」と張り倒したくなる相手と、「面白いなー」と笑える相手と。
いつまでもこの仕事してて良いのかなぁと漠然と考えながらも、いつか貴女のようになりたいと、心の底でいつも思っているんです。

仕事ぶりで尊敬できる人もいる。仕事がものすごく嫌かと言うと、それほどでもない。人間関係に悩んでいるわけでもない。
なのに、ここ最近、どうして会社に行くのが嫌で仕方ないんでしょう。
きっと疲れているだけだ、と思う。
前職で学んだのは、自分の心身を守れるのは自分しかいないということ。自分の心と体が小さなシグナルを出したら、早め早めの対処が必要ということ。
来週取るつもりだった有休は、諸事情で取れなくなってしまった。会社のせいではなく、むしろ個人的な事情なので文句は言えないのだけど、激しくがっかり。
大学に戻りたいなぁ、母校の大学で事務の求人がないかなぁなんて考えてしまうのは、ビジョンも何もない、ただの現実逃避。
どこかで弾けないと。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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