暑い。袖をまくって、それだけじゃ足りなくて、どんどん衣服を脱いでいきたくなるような、風のにおい。こんな日は、とんでもなくかなしいことと、とんでもなくうれしいこと、その両方をいっぺんに思い出しそうになって、窒息しそうになる。
© 2005 Sakurai Yuzuki