月に舞う桜
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2006年01月04日(水) |
それは自分で掴むんだ! |
毎年始にやっている(と思われる)「さんまと玉緒のあんたの夢叶えたろか」を途中から見る。タイトルはうろ覚え。もしかしたら微妙に間違っているかも。 テレビを見ていて「もし私が出るんだったら…」と想像を膨らませる人、実は結構いるんではないだろうか。私もその一人だ。 「いいとも」に出た場合にお友達として誰を紹介するかはまだ決めていないが(その前に、誰から電話が回ってくるんだ!)、「食わず嫌い」でリクエストするメニューはだいたい決めてある。嫌いなものはマカロニグラタン(……って、ここで発表したらダメじゃん)。思い出ソング・ベスト3を考えることもある。あとは、徹子さんのマシンガントークに負けずに話す技を身につけねばなるまい。 ……いったい何を目指しているんだ、私。 まぁ、そんなことはどうでもいいのだが、今日も例にもれず、テレビを見ながら「私の夢は何だろう」と考えていた。 「〜あんたの夢叶えたろか」を見ながら考える以上、自然と「テレビ局の財力とコネを使ってTBSに叶えてもらいたい夢」が前提となる。とりあえず、以下のことを思いつく。
1.どこかのホールで、私だけのためにYOSHIKIにピアノで『Amethyst』を弾いてもらいたい。 2.稲葉さんに目の前で弾き語りをしてほしい。 3.私の小説をたった一冊でいいから書籍にして、江國さんに解説を書いてもらいたい。 4.プロ(それも、一流)の方にメイクとヘアアレンジをしてもらって、自分では買えないような素敵な洋服とアクセサリーを見につけて……その恰好でどうしたいのかは分からない(汗)
ここまで考えて、はたと気がついた。 3番の場合、江國さんに解説を書いてもらうにふさわしい小説をまず私が書かなくちゃいけないのだ。そして何より重要なのは、この夢はテレビ局の力で叶えてもらうんでは意味がないということだ! これだけは、自分の力でそこまで到達しないと全く意味がない。 というわけで、3番は却下。 4番は、1番とも2番とも組み合わせられる。 YOSHIKIと稲葉さんなら……YOSHIKIの『Amethyst』がいいかな。 目の前で弾き語りをする稲葉さんなんて、それを落ち着いて聴いている私なんて、想像できないのだ。 小さなホールの真ん中で一人、『Amethyst』に涙する私なら、不思議なことに何となく想像できてしまう。ピアノはもちろんクリスタルピアノ。私はメイクも髪の毛もきちんとしてもらって、アメジストをあしらったアクセサリーを身につけて行く。服装は…『Amethyst』なら、透ける素材のワンピースがいい。演奏が終わると、私は深紅の薔薇の大きな花束を渡して、握手してもらう。手を握りながら、たぶん、「YOSHIKIの指って、本当に白くて繊細なんだな」と思うんだろう。そのあと、ものを創り出すということについて、二人でほんの少し語り合うことができたら素敵だ。「血を流しながら生み出す」ということについて。 それが叶ったら、その日のことは一生忘れない。
TBSのスタッフさん、私の横を通り掛かってくれないだろうか。そして、「あなたの夢は何ですか」と訊いてくれないだろうか。
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