月に舞う桜
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2005年11月12日(土) |
そうやって世界が広がる |
木枯らしピープーで枯葉が舞う中、友人とランチに行った。 以前飲み会で行ったちょっとお洒落なダイニングはランチ時でも照明を少しだけ落としてあって、昼間でも落ち着いた雰囲気だった。 テーブルに置かれた銀色のクリスマスツリーや、店長さんと思しき女性の細やかな心配りが感じ良く、あまりの居心地良さに約4時間半も居座ってしまった。
本日のオーダー↓
食事 ・厚切りベーコン入りシーザーサラダ ・渡り蟹のトマトクリームスパゲッティ(これが目当てで行った) ・白身魚のフリッター ・マンゴージュース
デザート ・ワイルドベリーのタルト(ワイルドベリーなるものを初めて知る) ・オレンジティー
メニューを開くと見慣れない名前のフレーバーティーもあって、単純な私はこういうところでセンスを感じてしまう。 カクテルの種類も豊富だったから、少人数での(と言うかカップルでの)しっとりしたディナーにも良いかもしれない。 ホットカクテルがあるのが印象的だった。
友人とは取り止めもなくいろんな話をした。 年上の人というのは学校では先輩、職場では上司という立場が先にあって、どこか壁を作ってしまうことが多い。 だから、年上の友人はとても貴重な存在だ。 自分の数年先のいろいろな可能性をリアリティーを持って見せてくれる人であり、自分にはない経験から来る新しい視点を、そんな意図もなく自然に教えてくれる人。 相手が同い年の友人なら、その人と自分を比べて嫉妬したり落ち込むこともあるけれども、年上の友人の言動なら素直に見習いたいと思えることが多いような気がする。 ああ、そうか、他人へのちょっとしたフォローや気遣いというのは、こうやって行うものなのだな、と、彼女の何気ない言葉から学ぶ。 学んだからと言ってすぐに身に付くわけでもないから、今の彼女の年齢になるまでの何年かで習得できればいいや、という逃げ道も作りながら。
昼間はそれほど寒くもなかったのに、お店を出ると空気がかなり冷えていた。 駅まで歩く間に空が急速に暗くなって、二人で驚く。 自分ではそろそろ飽きが来ている編み上げブーツを彼女が「かわいい」と褒めてくれたので、まだまだ現役でいけるか? とブーツを見直してみたりした。
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