A Dream Is a Wish Your Heart Makes
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今日は弟の結婚式やった。
チビたち2人を抱えての準備は大変で朝からバタバタしてた。 10時半に弟からの電話がなった。 『ビデオカメラ持ってない?用意してたのが動かんくなった。』 『あるけど…充電器がない。ちょっと待ってレンタルでも手配するけん』
私は自分の準備も出来てなかったからオッサンにレンタルが可能か確かめてと頼んだ。『直接行った早いんじゃない?』とオッサン。 『でもなかったら他に手配せなあかんけん』 『電話番号わからんし…』 『わかった』って内線を切った。 すぐに104してレンタル会社に電話して… そのくらいしてくれたっていいのに(怒)
新婦はとってもきれいで腕を組んで歩いてくるお父さんは背が高くてモーニングが良く似合っていた。 式は無事に済んだ。 その後の親族紹介で…オッサンは『父です。あっ違った父ちゃう。むふふ』 新婦側の親族から失笑…
披露宴が始まる前に新郎新婦と両家の両親が並んでお出迎え。 母の隣にはオッサン…ではなく父親代わりの伯父が並んだ。
料理が運ばれて来るたびにオッサンがいちいちソムリエみたいに料理を口に入れて首をかしげながら『アレが入ってるね。これが何々やな…』ってウンチクをたれてるのが聞こえる。 新婦の親戚が【祝い酒】って歌を唄った。私の横で伯父が泣いている。 その後新婦のお父さんも【娘よ】を唄った。お父さんは歌いながら泣いている。そしてやっぱり伯父は泣いている。オジイは隣でにこりともせずにただ料理を食べてる。新郎新婦を見るわけでもなく、ただどこかにランチでも食べに来ただけって感じで。 オッサンもにこりともしない。箸を持った手をテーブルについて料理を食べてる。
係りの人が伯父に最後の挨拶のときに一緒に並んでくださいと頼んでいる。伯父は『いや〜わしが行っても…』と言ってるので私が『ウメが言うてるんやから行ってあげて』って言ったら『わかった。』と言って快諾した。
いよいよ大詰め。 新婦が両親に手紙を読んだ。 会場中のみんなが涙…違った、オジイとオッサンはお通夜に来たときみたいな顔をしている。なんの感動もないって感じで。 新郎新婦から両親へ花束が渡された。 伯父は号泣していた。新郎新婦よりも花嫁の父親よりも。 私と伯母はそれを見てまた泣いた。 伯父があんなに泣くとは思わなかった。 伯父はいつでも強くて昔のドラマに出てくる頑固親父そのものやった。 その伯父が涙を流して泣いている。 私は伯父の姿を見て少し後悔した。私は披露宴はしてないから… 私がしていたらバージンロードは伯父と歩いたやろうし、感謝の言葉も母と伯父へ向けて書いたはず。それができなかったことは1つ親孝行をしそこなったような気がして…
そんな感動のシーンでも2人は涙一つ流すわけでもなく無愛想に座っている。オッサンは少しすねてるようにも見えた。 もしかしてあそこに並びたかったわけ?
今日の様子を見ててもオッサンが幼稚なのが良くわかる。 オジイは関心がなさそうやし。 何しに来たんやろう? 本当の孫じゃなくても、子供じゃなくても来た以上は祝福してあげようや。
披露宴が終わってオッサンが『お兄さん(伯父のこと)をどう持ち上げてあげようか悩んでてん』と言って来た。 伯父は照れ屋で花束贈呈なんて恥ずかしくてイヤだって言いそうやから持ち上げてなだめすかせてあそこに立たせてあげないと…って意味で言ったのだ。オッサン、あんたがわけのわからんことせんでも私がちゃんとウメの気持ちを言ったらわかってくれるんよ。親って血ってそんなもんやろ? 伯父夫婦には子供がおらんから私たちはホントの子供みたいなもんなんよ。その気持ちもわからんの?
オジイは『チビマメの結婚式までは長生きしないと』なんて言っている。 勘弁してや。来たって料理がおいしくないとか言うだけやったらどこかへフルコースでも食べに行って。
チビマメの晴れの日にはあなたたちは必要ありません。 私は思わず伯父に向かって『マメたちのじいちゃんはもうおらんから兄ちゃん(伯父のこと)は長生きして結婚式でてや〜』って言ってしまった…オジイとオッサンの前で。
だってホンマの気持ちやもん。 心から祝福してくれる人にいてほしい。
新婦のお父さんは『わしはウメが大好きなんですわ。やからホンマの息子やと思って伯父さんの代わりに怒る時は怒りますよ。反対に娘のこともなんかあったら言ってやって下さい』と母と伯父に言った。
オッサンたちのことはムカつくだけやったけど、お父さんがウメを大好きって言ってくれたから…今日はいい式が出来たって言ってくれたから… 今日は2人の末永い幸せを祈って休もう。
ウメ、ノンちゃん、結婚おめでとう。いつまでも幸せにね。
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