初日 最新 目次 MAIL


憂いの泉
イズミ
MAIL

My追加

2006年07月01日(土)
Touch the Sound。


Touch the Soundを見てきました。

マニアックな映画なのでお客さんもぽつりぽつりだろうと思ったら、
最終日だからか意外とたくさん見に来てて、
たぶん20人くらいはいたんじゃないかと思います。
(劇場自体が50席くらいの小さなとこだったので、
20人もいれば「たくさん」の印象なのです)

で、その中身はというと、
エヴリン・グレニーという打楽器奏者の、
ドキュメンタリーみたいなやつでした。

音を鳴らすということについて、音楽で表現するということについて、
ビデオレッスンを受けているような気分にもなり、
また、ちょうど歌手のライブをDVDで楽しむのと同じ感じで、
映画という媒体を通してコンサートを楽しむという気分にもなりました。

セッションがあって、トークがあって、また次の曲が演奏されて…みたいな。

初めはたいこ関係者の自分から見ても
「わけのわからん映画だなぁ」という印象だったんだけど、
だんだん時間が経つにつれて真剣に見入ってしまう、そんな感じでした。

映画に出てたのはグレニーさん本人だよね?
でないとあんな演奏できないもんね。

キレイな人だなぁと思ったりしつつ、
演奏中の切ない表情とか恍惚の視線とか、それでいて楽しんでいる様子とか、
つくづくプロフェッショナルだなぁと思いました。

この映画は、感動したとか泣いた笑ったとかいうよりも、
ドキュメンタリーとかバイオグラフィとか、あるいはトークショーみたいな
感じで見ると、とても興味深い作品だと思います。

でもそれは、たいこたたきから見た視点であって、
演奏とは無縁の人にとっては、とても難しい映画かもしれないですが。

万人受けを狙った映画ではないことは明らかなので、それでいいんですよね。

個人的にはすごく気に入って、パンフも買っちゃいました。

バイト代わってもらってまで見にいった甲斐がありました。





エンピツ