My Prime Day's
さとりん



 待たせる男<4>

CHINEMAに「disturbia」更新。
ドキドキハラハラ。
Libraryに「聖女の救済」更新。

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夜は静かな田舎だ。

そんな田舎でこの爆音。

目立たないわけがない。


だけどだれも外に出たり

注意したりする人はいない。

だれもがかかわりあいたくないから。

そしてとばっちりを受けるのが怖いから。


警察に電話することも、もちろん考えた。

だけど彼らが何をやってくれる?

この場はおさまるかもしれない。

だけど明日からはどうするの?

ハリウッドセレブのように常にSPがついてくれてるわけでもないし

1人での時間がどうしてもできてしまう。


友達だけの問題であるなら

私の家にかくまうこともできる。

だけどあの男は、

友達の家族にまで手を出すと脅してきている。

さすがに現実的に考えて

そこまで面倒みるのは無理だ。


私たちが、どうしよう、どうしようと言ってる間にも

家の前ではバイクの爆音やら

鉄パイプ同士を叩き合う音などにまじって

友達の携帯は鳴りっぱなしだ。


出なければ何も終わらない。

だけど出て何になる?

きっと彼らは友達に外に出てこいと言うだろう。


こんなバカな男たち、みたことない。

たかが女に振られたくらぃで

友達引き連れて家まで押し掛けるなんて。


そんな時、このバカ男を紹介してくれた友達から

メールがきた。


「どう?うまくいってる?」


何も知らない彼女からのメールだ。



私たちはそっこー、その友達に電話をした。



2009年06月01日(月)
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