My Prime Day's
さとりん



 待たせる男<2>

最初はキスマークか何かかと思っていた。

首筋などにできたちょうどそれくらぃの痣。

ラブラブなんだなぁ〜なんて

思っていたくらぃ。



だけど



「ねぇ、私の彼ってフツーじゃないのかなぁ」


「なにが?」


「この前さ、デートしたの。

 そしたらいきなりパチンコに連れていかれたのよ。

 でも私パチンコに興味ないしさ

 最初は隣に座って見てたけど

 彼、全然終わる気配ないし、しょうがないから

 外に出たのね。

 1人でブラブラしようと思ってさ」


「えー!それってありえなくなぃ?」


「でね、お昼くらぃからパチンコ入ってたんだけど

 気づいたらもう夕方5時くらぃなの!

 で、パチンコ店戻ったけど、彼まだやってるし

 終わる気配ないしでさぁ、、、

 しょうがないから帰ってきたんよ。

 そしたら・・・・・・」


「そしたら?」


「夜、電話かかってきて

 『なんで先に帰るんだよ!』って

 ブチ切れてんの。

 なんか、やっぱ変だよねぇ・・・?」



変っていうか、なんていうか

なんでそんな男と付き合ってんの?

友人の彼をこんなダイレクトに言いたくないけど

そいつ、サイテー男だよ。

男としても人間としても最低ランクだってば。


「でね、黙って帰った私も悪いと思ったからね

 その夜行ったのよ、彼の家に。

 そしたらさ、もう殴る蹴るで大変だった」



そうして彼女は彼に何をされたのか

淡々と語り始めた。

2009年02月07日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加