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■ 不倫の事情 〜メッセ〜
インターネットを通じて
いろいろな人と知り合う機会が増えた。
広島からほとんど出たことがない私には
それはすごく魅力的で
とても新鮮なことだった。
そして仲良くなった子たちからは
毎日のように携帯のほうに
メールやら電話があり
失恋した寂しさは、ほとんど感じることはなかった。
インターネットを始めて1年が経った。
ほぼ毎日のようにインターネットをつないで
私はチャットルームにいた。
その日も、もちろんいつものルームにいると
以前紹介されたKくんがいた。
そういえば、この人のメッセアド
登録だけはしてるけど、1回も話したことないな････。
私が仲良くしてる子たちは
Kくんともすごく仲が良いみたいで
いろいろな話題で盛り上がっていた。
そこに私も入ったが
私とKくんが直接絡むことは、なぜかほとんどない。
が、いきなりKくんがなんのレスもしなくなり
まわりに居た子たちが
どうした？どうした？と騒ぎ出した。
みんな個々のメッセでKくんに話しかけたりして
彼を心配していた。
なので私も（とりあえず）やってみた。 （苦笑）
アドレスだけは知っていたので。
『どうしたの？寝てるの？』
『･････』
『おーい』
何度呼びかけても返事はなし。
サイインしてる状態だから
落ちてはないはず。
しばらく話しかけてもなんの返事もないので
私たちは、またチャットでの会話に夢中になった。
（たぶん）みんなKくんのことは
すっかり忘れていた････と思う。
数分、、、数十分経った頃だろうか
『寝てました』
そんな文章が私のメッセアドに届いた。
へー、ネットしながら寝る人なんているんだ。
どうしようかな、、、このままレスしなくても別にいいけど
この人とは、まだ話したことないしなぁ。。
みんな仲良くしてるし、もしかしたら面白い人なのかも？
そんな軽い気持ちで
私はレスしてみた。
『寝てたの？（笑）』
『うん』
これが私たちの、初めての会話だった。
2008年03月17日(月)
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