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■ 最低の男たち パート3
あれは、確かあたしがまだ23歳くらいのころ、
とーーーってもかっこいい男友達が1人いた。
背は180センチ以上の長身。
ほどよく焼けた肌に
やわらかいダークブラウンの髪。
芸能人にたとえるなら
坂口憲二かTOKIOの長瀬くん。
老若男女誰にでも優しくて
困ってる人を見ると、邪魔にならない程度に
相談にのってた。
あたしが恋愛で悲惨な状況だったときも
毎日のように慰めて相談にのってくれた。
そんな彼の唯一の短所・・・・・・
それはありえないくらいの
バカってこと。
少々のバカなら男も女もかわいいもんだ。
だけど彼のバカっぷりは
ほかに例をみないくらいすさまじい。
まず漢字が書けない。
別に外国育ちだとかそんなものじゃなく
彼は生粋の日本人。
あたしも確かに漢字は不得意。
漢検なんてもし受けちゃったら
1番下の級でも勉強しなきゃ不安なもんだ。
話がずれちゃったけど
彼はホントにすごい。
まず何がすごいって
「県」が書けない。
「株式会社」が書けない。
「有限会社」も書けない。
「和歌山」も書けない。
でも「広島」は書けた。 (ホッ
そんな彼はいったいどうやって
暮らしてきたのだろ?
こんなに漢字が書けなくて
会社で困らなかったんだろうか。
そんな彼だから(?)
彼女がいない。
でも本人はほしくてしょーがない。
なのであたしの友達を紹介してみた。
友達チエは、彼を一目見て気に入り
あたしに大感謝。
彼もチエを一目見て気に入り
あたしに大感謝。
とにかくお互い一目惚れしたっつーわけです。
彼らは付き合い始め
何事もなく日々は過ぎ
そして数ヵ月後のある日
彼から泣き言のメールが・・・・・・。
「チエと別れた・・・・・」
それからの彼はひどかった。
ご飯も喉を通らず
睡眠もほとんど取ってない様子。
あんなに優しくていつも笑顔だった彼は
もうどこにもいなくて
180センチな彼だけど、すっごく小さく見えた。
だけど、まぁ失恋というものは
時間が解決してくれるもので
彼はだんだんと元に戻っていった。
そんなある日、
会社から帰宅していると
彼から一通のメールが・・・・
「ねぇ、今度さ飲みに行こうよ」
「別にいいよ。じゃ、今週末で良い?」
「うん。
あのさ、、、、、今彼氏いなかったよね?
○○くんとは別れたばっかだったよね?」
「うん、、、別にいないけど?」
「あのさ、ちょっと前から実は
いいなって思ってて、、、、、
もし良かったら俺たち付き合わん?」
「うーーーーん、、、もしかして
チエのことまだ忘れられないんじゃないの?
今、彼女いなくて寂しくてしょうがないんじゃない?
それにほら今、夜だし。(笑 明日の朝になって、もう一度考えてみな(苦笑」
「うん、、、わかったよ」
見た目はフツーになったようでも
やっぱ心の中はまだまだ相当まいってるのかなって思ってた。
そして翌朝
何事もなかったかのようにメールをしてくる彼。
あまりにも昨日の話題にふれなかったので
こっちからふってみた。
「ねぇ、昨日のことだけどさぁ、、、」
「は?昨日のこと?」
「はっ?あんたメールしてきたじゃん。
俺と付き合おうか?って」
「そんなん、してねーよ」
「送信履歴見てみたらっ!(怒」
それ以来、彼からはなんの返信もなかった。
不思議に思ったあたしは
チエになぜ別れたのか聞いてみることにした。
「あぁ、、、あいつね、、
ホント詐欺だよ。
いろんな女にメールして『付き合おう』とか
言ってるみたいなのよ。
あたしがいるのによ?
ベッドの中でさ、あたし隣にいるのに
そんなメール打ってんの。
そんなバカと付き合えるか」
なるほど。
せめて隣に彼女がいないときに打てばいいのに。。。(違
そんな彼はあたしと同年。
まだまだ結婚する気配も彼女もなさそう。 (風の噂
いつか彼にも一生を共にする人が
現れるのかな。
そしたらぜひあたしに紹介してね。 フフフ
2007年06月24日(日)
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