My Prime Day's
さとりん



 不倫の事情 〜再会〜

CHINEMAに「HOLY MAN」更新。
うん、良かった。

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バベル観ました?

どうでした?


やっぱり気分悪くなっちゃいました?


アタシは、もともとこういう映画が好きではないので

たぶん観ることはないでしょうが

少しだけ観てもいいかなと思ってしまいました。(苦笑


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新しい車で登場したヒロ。

ずっと欲しがっていたピカピカの車は

とても乗り心地がよくて

もう彼女じゃなくなったアタシが乗れるだなんて

夢にも思っていなかった。


久々に逢ったヒロは

社会生活に忙しくしているせいか

少し大人びて見え、

どことなく服装も落ち着いていた。




「久しぶりだね」


「おう。元気だったか?

 今日はなんでも奢るぞ〜!」



「マジでっ!

 じゃっ、お寿司がいいなぁ〜」



そう言いながら、お寿司屋さんに向かう。

途中信号待ちの間

タバコに火をつけるヒロの手元には

アタシが以前誕生日にプレゼントしたライターがあった。



「あれ?それまだ使ってくれてたんだ?」


「おう。まだまだ使ってるぞ」



そう言いながら出てきたものは

以前アタシがあげた財布と腕時計だった。



「えええ。。。捨ててなかったんだねぇ。

 なんかちょっと嬉しいや(笑 」



「気にいってるからな〜♪」



そんなアタシもヒロに貰ったキーホルダーを

まだ使っていた。

別に特別な意味なんてない。

ただ顔も見たくないような別れじゃなかったし

彼に貰ったものを見ても特別思うことなんてないから。




「おまっ、、高いのばっか食うなよな〜」


「いいじゃん♪付き合ってたとき

 学生のあんたに散々奢ってやったじゃんか〜」



ふざけながら食べていると

まるであの頃に戻ったような錯覚を起こす。




やっぱ・・・・いいなぁ・・・・。




絶対大丈夫だと思っていたアタシの心は

どんどんヒロに傾いていき

いつのまにか数時間後に訪れる別れだけを

怖いと思うようになっていた。




「ねぇ、今晩はどこに泊まるの?」


「今日は、シンヤ(友達)の家に

 泊めてもらうよ。

 で、明後日くらいにはあっちに戻るわ」



「そっかぁ〜。

 もしかしてまた遊べる?」



「うーーーん、、、チト厳しいなぁ。

 遊ぶ予定いっぱい入れてるからさ」



「じゃっ、また次回だねっ」


「おうっ!それまで元気でな。

 ってか、早く彼氏作れよっ〜」



「オマエもなっ!」



ここで素直に「行かないで・・・」と言えたら

何か変わっていたのかな。


でも、もし言ってしまったら

もう次からは会ってくれないかもしれない。


強気になるのは簡単だ。



アタシは、ヒロに涙を見られないように

彼を見送った。

2007年05月01日(火)
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