My Prime Day's
さとりん



 不倫の事情 〜そして誰もいなくなった〜

MUSIC(洋楽)に「RIGHT HERE,RIGHT NOW」更新。

CHINEMAに「THE SHAWSHANK REDEMPTION」更新。

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引越しの準備でも

してるのかと思いきや

朝から夕方まで

CSIを観てました。

DVD1枚で約2時間ちょっと。

それを2枚観たので

軽く4時間ぶっとおしでした。


ホントにアタシは

引越しする気あるんですかね?


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「今日はさ、

 朝までずっと一緒にいようか」





アタシがずっと欲しくて

聞きたかった言葉だ。



でも、それをなぜ今言うの?

最後の最後で、、、、



そっか・・・・

兄さんも今日が最後だと思っているから

こんなこと言ってるんだ。






アタシたちは

ずっと一緒にいた。

兄さんがギュッとしてくれ

その腕の中で

アタシは確実に幸せだった。



セックスもキスもなぃ。

ただただ抱き合っているだけ。





そして朝、

たぶんまだ7時前だったと思う。




「俺、そろそろ帰るわ」


「うん・・・・」


「また・・・・な?」


「うん・・・・」




アタシは兄さんから受け取った封筒を取り出し

20万あるうちの

10万を兄さんに返した。



「これからが一番お金いるときでしょ?

 結婚とかさ・・・・・」




そう言うと兄さんは


「ありがとう」


と、だけ言い

お金を受け取った。






そして、

アタシは自分の想いを綴った

手紙を渡した。



「あのさ、これ・・・・

 読んでよ。

 ヒマなときでいいから」



「わかった。必ず読むよ」







彼の車から降りようとすると

兄さんがギュッとしてくれた。



「じゃぁな」



そう言うと

アタシを離し、

彼は去った。




最後だ。

本当に最後だったんだ。



不思議と涙が出る事もなく

アタシはすぐ車を発進させた。




信号待ちをしていると

真横に偶然にも兄さんの車が停まっていて

彼は

アタシが渡した手紙を読んでいた。




その姿を見て

素の兄さんを見て

アタシは初めて泣いた。




これからどうしよう・・・・。




今まで長い間、

アタシはずっと兄さん中心の生活だった。

今日からどうしよう。

明日からどうしよう。



最後はあんなに悲しくて

辛い日々だったのに

自由になってしまったことが

すごくしんどぃ。



朝決まった時間に起きて

決まった仕事をして

そして帰って寝るだけ。


そんな

なんの面白みのなぃ

生活が待っているかと思うと

ぞっとした。



兄さんをいくら想っても

逢えない、

声を聴くこともできなぃ。



誰が決めたわけでもなぃし

声を聴きたければ

電話だってメールだってすればいぃ。



だけど、

それらができなぃ。


なぜか?って聞かれても困るけど

できなかった。




そんなときだった。





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何かが弾けたように

アタシは泣き出していた。

2006年11月23日(木)
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