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■ 不倫の事情 〜気付かないふり〜
LIbraryに「おれは非情勤 【東野 圭吾】」更新。 この先生好きです。
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「今日は本社から社長が
こられるから
挨拶に行ってね」
そんな言葉で始まった月曜日。
まだかな・・・と思い、
会社の入り口で待機してると
バリバリバリバリ
と爆音が・・・。
ヘ、ヘリ・・・・かよ。 (汗
てっきり車で来ると思っていたアタシは
ヘリコプターの強風を受け、
なんだかヤル気がなくなったのでした。
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20万か・・・。
中絶なんてしたことなぃから
ソレが高いのか安いのかさえ
わからなぃ。
「ねぇ、ホントに大丈夫かなぁ?」
「だいじょーぶだって!
前も言ったかもしれなぃけど
子供を降ろしてもらぅ立場の人が
あれこれ聞いてくることしなぃって」
「そんなもんなの?」
「そーだよ。
できるだけその話題に触れたくなぃだろーしね」
無責任な男の態度だけど
今はそれが逆に
ありがたく思える。
アタシと兄さんはというと
あれから何もかわっていなぃ。
彼女がいることを知っているアタシ。
そしてその彼女に電話したアタシ。
そのことを知っている兄さん。
だけど、あたしたちの関係は
ずっと続いたままだ。
終末になれば逢い、
体を重ね、
そしてお互いの家に帰っていく。
2人でいるとき、
彼女の話は、もちろんでなぃ。
まるで彼女なんていなぃかのように
あの電話なんてなかったかのように
アタシたちは
終末になるたびに逢った。
あの日、
電話をかけたあの日、
二度と兄さんと逢うことはなぃと
思っていたのに。
兄さんを想う気持ちは
どんどん膨らんでいく。
忘れなければと思うからか、
それとも
本当に忘れられないのか。
だけど
兄さんの心は
確実にアタシから離れていったよね。
それに気付いてたけど
アタシは気付かないふりをしてたんだ。
2006年08月28日(月)
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