My Prime Day's
さとりん



 不倫の事情 〜ヒロの胸〜

金曜の夜を

1人ぼっちで

過ごしております。



いや、ウソ。




マリオと一緒に過ごしております。





もっと痛い。


---------------------------------------


ひさしぶりの

ヒロの部屋は

何もかわってなくて

それが妙に嬉しかったのを覚えている。



ただ、

あれほど毛嫌いしていた

風俗の名刺が

机の上に置いてあった。




それは

隠されることもなく

アタシに見られても

別にヘーキだという

態度が感じられた。





「風俗行ったんだ?」


「うん、あれほど嫌いって言ってたのにな(笑」


「だね。で、どーだったよ?」


「うーん、、、。

 やっぱ俺には向いてなぃわ。

 まぁイィ経験になったよ」



「そっか」


「・・・・」


「・・・・」




沈黙が続く。




それを破るかのように


「お茶でもいれるか〜」


そう言ってヒロはキッチンにむかった。





アタシはゴロンと横になり

呆然と天井を見つめていた。






今頃、、、、

ホントは、兄さんと

どこかで遊んでたのだろう。




なのに

あんなメールを見て

やりきれなくなり

1人になるのが怖くて

ヒロの部屋にきてしまった。







アタシ、何やってんだろ・・・。





そう思うと、

自然と涙が溢れてきた。







キッチンにいたヒロが

そんなアタシに気付く。









ヒロは


「ごめんな、まだ辛いか?」


と優しく言ってきた。





きっと

アタシがヒロと別れたことで

泣いているのだと思ったのだろう。







何も答えず

天井を見ていると




「今日だけだからな・・・」






↑クリックするとコメントが変わる投票ボタンです
My追加




ごめんね。

ヒロのことで泣いているアタシじゃなくて・・・。

2006年06月02日(金)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加