ライク・ア・タイフーン〜二段階右折の憂鬱〜

2004年04月27日(火)

ライク・ア・タイフーン。今日の東京は、嵐もかくやという荒れ模様。世界の破滅は近いのではと思わせる、そんな天気である。そんな中、単身戦いに挑む男が一人。彼の名はPAT。快適な移動手段として原動機付自転車を選択、その権利を我が物にすべく彼は旅立ったのである。府中運転免許試験場へと。

道中は困難の連続であった。最寄駅へと自転車を漕ぎ出した瞬間に降り出す雨。前日眠りが浅く、明け方目が覚めてしまったことによる寝不足。問題集を眺めていて危うく乗り過ごしそうになる武蔵小金井駅。試験場へと向かうバス内、後ろの席の男性のイヤフォンから否が応に聞こえてくる高音(しかもなんかゲームかアニメかのものっすごいカルい曲を30分くらい延々とリピート。音漏れすぎだ)。

それら何とかをくぐりぬけ、彼は目的地へと到達したのである。

ところで、彼には一抹の不安があった。前日までにおこなった数多くの試験問題、その平均正解率は実に85%だったのである。どうしようもない。なお原付免許試験の合格点は45点(90%)以上である。配られた試験問題を凝視するが、結局わからない問題は運である。「交差点の手前」で正しいのか、いや「横断歩道の手前」という表記でなければおかしいか。そんなんどっちでもええやん。二段階右折。うちの周り片側三車線の道路ねえよ。彼の住む地は田舎なのである。

そして合格発表。果たして、果たして合格することができたのだろうか、彼は。(反復法と倒置法とをほどよくブレンド) 受験番号は400。ジャスト400。いかにも落ちそうな番号である。ちなみに今通う大学の入試時の受験番号は1111だった。誰もが受からないと思ったものである。

結論から言うと合格であった。あの時彼の脳内では、NHK交響楽団が荘厳に演奏し、舞台上ではラグフェアーが「おまたせ!!ラグ定食」のオープニングテーマを歌っていた。緊張の糸が切れておかしくなっていたんだと思う。

しかし嵐のような天気はここでも影響し、実技講習ナシで免許発行である。怖い。今マイ原付(確保済み)は飯能に置いてあるんだが、初乗りであそこから帰れるのだろうか。PAT、飯能に散る。かっこ悪いな。(失礼だ)まあいい、これで晴れて運転免許持ちだ。飯食ってさっさと帰ろう…とのんきなことを考えていた彼に、最後の問題が待ち受けていたのである!


まあ、大方の予想通り、免許の顔写真。これやべえ。捕まる。


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