雨の秋紅葉
2003年11月30日(日)
バイト中、ふと通路に落ちているもみじに気がついた。
赤く染まったその落ち葉は、この土日の雨に打たれ、すっかりしなびてしまっていた。道路に落ちたもみじが、客の誰かの靴の裏にくっつき、それがこのファミレスの通路に偶然落ちたのだろう。
人工的な店にはなんとも似つかわしくない、けれどほほえましい来客である。
奇しくも11月はこれで終わり。明日からはついに年の最後、師走が始まる。
この二日間の長雨の後、きっと東京は一段と冷え込みを増すのだろう。12月が来ると同時に、冬もまた訪れる。
雨に濡れた一枚のもみじが伝えるのだ。
秋からの、お別れのあいさつ。
雨に打たれ、靴に踏まれ、通路にぽつんとたたずむ、そのしなびたもみじを見ながら、僕はぼんやりとそんなことを思うほど余裕ねえっス。客多すぎっス。マジ勘弁。
この土日を今の一言に代えさえていただきます。
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