20の日

2002年11月23日(土)

セブンイレブンでおなべ50円引きクーポンが出てますね。
うちの兄もご多分に漏れず入手したようで。

「買ってこい」
「へい」

というわけで、バイト上がりの深夜、
近くのセブンイレブンまで繰り出したわけです。

さて、おなべ。そういや去年はやけにおなべブームで、
食べたい食べたい食べたい言ってたけど時期を逃したなぁ。
俺も買おうかなぁ。お腹へったしなぁ。

「おう、PAT」
「はっ?」

振り向けば、そこにいたのは中学時代の友人Y。

「どーしたんだよ」
「いや、煮込みうどんでも買おうかと」
「へー」

なんつーか、系統が違う(?)こともあって、
別々の高校に入ってからはめっきり会うこともなく。
それでも昔は毎日のように遊んでたりした仲。
話は盛り上がらないわけがなく。

「どーよ、最近」
「最近かー。なんかそうでもないはずなのに忙しいね」
「夏に会ったときにいた、あの…」
「はっ!?そーいや会ったんだっけ!?」

そのうち、話は成人式の話題に。

「成人式、来るでしょ?」
「んー、たぶんね」
「たぶんかよ」
「あ、Oくんがさぁ、成人式でなんかしゃべるかも」
「は!?」
「市役所から電話きたんだってさ」
「なにそれ!ずりー!」
「いやずるいって」
「花火でもぶつけようか」
市長とかにぶつけないでどーすんだよ!

言葉尻だけ追えば不穏な会話も、なんだかやわらかく過ぎ。
買い物は終わったけれど、「一本吸うあいだくらい」と話は続く。
マルボロメンソールを吸う彼を見て、あぁ俺達ももう二十歳なんだなと実感。

「PATは酒飲むの?」
「あー、煙草はやらんけど酒は飲むね。飲みまくるね
「俺ビール苦手でさ」
「ふ。今年ビールは慣らしたよ俺。現在ウイスキー慣らし中」
「おー!かっこいい!今度飲もうぜー」
「いいねえ」
「成人式の後でさ、中学校のみんな100人くらいで飲もうぜ」
「いやそれ場所ないだろ!

気付けば彼は煙草を二本吸い終わっていました。

「寒いし、そろそろ帰るか」
「そーな。じゃあ、また連絡でもくれよ」
「あいよー」

帰る彼の姿を見送り、煙草を吸ってたあとを見ながら思ったのです。



お前、まだ十九歳じゃねえか。(彼、三月生まれ)


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