メッセージ
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なぜ自分のような会ったこともない女に、
毎日メールをくれるのか。
不思議だった。
無性にその理由が知りたくなった。
対人関係が苦手だというきみ。
大勢の場より、単独行動が好きだという。
一人は好きだけど、どこかで人を求めてるきみ。
研修の場に知り合いは一人もいない。
そこに、愛想を振りまくヒマなメル友女が1人。
知らない人だからこそ、とれるコミュニケーション。
理由なんてそれで十分だった。
そんなことは、とっくに理解してた。
与えられれば、どんな理由でもよかったのかもしれない。
きっと、ただ近付きたかっただけ。
理由が知りたいなんてウソウソ。
ただ、きみのような人に愛されてみたかっただけ。
臆病な私は、メールでならいくらでも言える。
打算的な私は、メールでならいくらでも甘えられる。
すべてが幼稚な私。
試すような言葉は、
現実の自分を追いつめてるだけとも知らずに。
でも心臓は、ドキドキしてた。
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