回り道のついでに
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もう誰も信用できない、と 口にするのは容易い。
君はなんて正直なんだろう。 それに較べて、あたしは穢れた嘘吐きだ。
正直、というのはきっと美徳なんだろう。 だけど正直である為に、自分には嘘を吐いてる。 君の言葉は理想的だけれど、現実味はない。
「弱い」 ということを盾にして 「弱さ」 で攻撃してくる。
あたしが軽いオンナじゃなかったら、 君もキミも、 あたしを見はしなかっただろうに。 あたしの軽さが、 実際に見えたら何か理由を欲しがる。
理解する素振りで距離を詰める。 そうやって羽を捥いでいく。
あたしも、 キミ達の玩具だ。 好きにすればいい。 勝手にやってくれ。
もう何も無い。 いや、きっと初めからなかった。 あたしの独りよがり。 身勝手な想像のフィルター。
何も無い。
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