回り道のついでに
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電話が鳴る。 着信履歴に、拒否の文字。
諦めない、と言っているのか。 納得できないのか。 気持ちを共有したいと言っている。
君を自由に想っていい。 表に出さなければ。 それは相手にも伝えてはいけない。 誰にも知られてはいけない。 嘘でも、もう嫌いになった、と 言うべきなのだ。 でも出来ない。
それがあたしの弱さ。
諦められたら嫌なのだ。
一緒に居ても楽しくない、 もう冷めてしまった珈琲のように ただ寄り添うだけの為の 関係。 それでも一緒に居ようとするあたしはずるくて汚い。 その罪は、とても重い。
だけど あたしが傷付けた人を放って あたしが幸せになれる、とは思えない。
じぶんが傷つく、覚悟が まだ、 足りない。
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