とある町で
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三連休は 下の子の野球で 明け暮れる。
疲れの余り 何かを考える力もない感じだけれど 泣き言を言う間もなく 夜が明けていく。
子供を巡る親同士の人間関係 仕事の人間関係 その他もろもろ夫婦関係も含め 辛いというより 切ないとしかいえないこと 多々あり。
そんな中での今日の野球の試合は 大事な試合だった。
同点に追いつけるかもしれないチャンス 一生懸命走ったけれど ホ−ムでアウトになった小柄なA君は 去年下の子と同じクラスで 下の子のちょっとした「いじめ事件」に関わっていた一人。
辛かった去年 何だか怪物のようにさえ思えたA君。
A君の通う塾の先生も 反抗する彼にほとほと手を焼いているとか。
ベンチですすり泣きする彼の背中をさすると 私の掌2つ分ほどしかないようにも思え 細い背骨がユニフォ−ム越しにも感じ取れた。
声をかけて背中をさすり続けても 肩は小さく震えつづけている。
悪い子じゃないんだなって 思った。
当の下の子は 代打では出られたものの スタメンから外されていた。
打撃力が持ち味で練習で打てているのに 肝心の試合で打てない事と 足の遅さで ここのところ良い所無しなのだ。
帰ってから バッティングセンタ−へ行ったり 走り方を素人なりに教えてみたり。
難しい話も 色々した。
そんなこんなで 下の子の野球の話ばかりしている 三連休の家族。
黙って塾の宿題をする 上の子の背中。
先日の私と下の子の大げんかの時も 横ですすり泣いていた。
今度暇が出来たら きっと一緒にお菓子でも作ろう。
子供も大人も きっとそんなに違わないっていう気がする。
経験の差とか そこからくる洞察力の差とか そんなのはあるけれど 心っていうのは 多分そんなに変わらないと思った。
真剣に向かい合っていたら すごくエネルギ−を使うし 自分が過去端折ってきたところを もう一度やり直しさせられているような気になるようでさえある。
そんなこんなで 前向きではあるが 何やら切ない三連休だった。
久美
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