とある町で
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2005年09月19日(月) 子供の背中

三連休は
下の子の野球で
明け暮れる。

疲れの余り
何かを考える力もない感じだけれど
泣き言を言う間もなく
夜が明けていく。

子供を巡る親同士の人間関係
仕事の人間関係
その他もろもろ夫婦関係も含め
辛いというより
切ないとしかいえないこと
多々あり。


そんな中での今日の野球の試合は
大事な試合だった。

同点に追いつけるかもしれないチャンス
一生懸命走ったけれど
ホ−ムでアウトになった小柄なA君は
去年下の子と同じクラスで
下の子のちょっとした「いじめ事件」に関わっていた一人。

辛かった去年
何だか怪物のようにさえ思えたA君。

A君の通う塾の先生も
反抗する彼にほとほと手を焼いているとか。

ベンチですすり泣きする彼の背中をさすると
私の掌2つ分ほどしかないようにも思え
細い背骨がユニフォ−ム越しにも感じ取れた。

声をかけて背中をさすり続けても
肩は小さく震えつづけている。

悪い子じゃないんだなって
思った。


当の下の子は
代打では出られたものの
スタメンから外されていた。

打撃力が持ち味で練習で打てているのに
肝心の試合で打てない事と
足の遅さで
ここのところ良い所無しなのだ。

帰ってから
バッティングセンタ−へ行ったり
走り方を素人なりに教えてみたり。

難しい話も
色々した。


そんなこんなで
下の子の野球の話ばかりしている
三連休の家族。

黙って塾の宿題をする
上の子の背中。

先日の私と下の子の大げんかの時も
横ですすり泣いていた。

今度暇が出来たら
きっと一緒にお菓子でも作ろう。


子供も大人も
きっとそんなに違わないっていう気がする。

経験の差とか
そこからくる洞察力の差とか
そんなのはあるけれど
心っていうのは
多分そんなに変わらないと思った。


真剣に向かい合っていたら
すごくエネルギ−を使うし
自分が過去端折ってきたところを
もう一度やり直しさせられているような気になるようでさえある。

そんなこんなで
前向きではあるが
何やら切ない三連休だった。


久美

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