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淡紅色の空


今日は寒い一日。
ここ数日は暖かな陽射しが続いて。
近所の神社。
境内に植わっている河津桜が。
ほわりと花を綻ばせた。
昨日とは打って変わったグレーの空枠一杯に重なる、淡紅色。
しばし足を止め、天を仰ぐ。
自然は本当に綺麗だ。


気圧の変化が激しくて、毎夜喘息に悩まされていたけれど。
その苦しさも一時忘れて幸せな時を流す。
アタシが生まれ育った街は。
桜がとても多い処だった。
花の名所もあって、季節ともなると花見客で一杯になった。
そこが子どもの頃の遊び場だった。
桜は、花の季節ならずとも、夏の葉桜や冬の裸木でさえ。
いつも身近にあって。
思い出の中、どこを切り取っても影がある。
だからいっそう桜が恋しいのかもしれない。


いろいろな理由があって、故郷へは帰れないのだけれど。
心の中だけでも帰る場所があるということは。
本当にありがたいことなんだな。
生きていれば必ずまた。
あの風景の中に立つことができるから。
今は河津桜の色を見て。
それだけで、よし。
うん。
十分だよ。


2016年02月15日(月)




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