みるくは、和弘の部活がない時は、
土曜日の夜から和弘のおうちに泊まりに行く。
みるくは土曜日は4時までアルバイトをして
一度自分のおうちに帰ってお風呂に入ってから和弘のおうちに向かう。
みるくのおうちから和弘のおうちまでは3時間。
和弘がバイトのクローズを終えて帰ってくる電車に乗り合わせて
帰りにコンビニで、夜食べるアイスクリームを買って帰るの。
和弘はとてもお喋りで
みるくはいつも聞き役に回るほうが多いかな。
部活の話、バイトの話、学校の話。
みるくは和弘の世界を和弘のお喋りから知ってゆく。
土曜日の晩は、明け方までお喋りをしてから眠る。
「みるくは本当にカワイイなぁ」
「俺、みるくがいなくちゃ生きていけないよ。」
「みるくが隣にいることが普通なんだ。」
和弘は顔をくしゃくしゃにして
みるくの頭をなでてくれる。
付き合って3年3ヶ月経った今でも、
みるくを変わらず愛してくれる。
マンネリなんて言葉を知らない、本当に仲良しな恋人同士だと思う。
倦怠期もない。
新鮮さは3年という月日の中で失われたけれど、
愛情は3年という月日を重ねるごとに増えていった。
和弘はみるくを愛してくれる。
「みるくとずっと一緒にいたいんだ。」
いつもいつもそう言ってくれる。
ごめんね和弘。
和弘を責めるつもりはないの。
でも何で、あの頃のまま、月日を重ねていけなったんだろうね。
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