この日記以外にも、私はあちこちに日記風の書き込みをしている。その中のひとつで、私はとても大きな失敗をしてしまった。
怒りにまかせて、とある事柄に対し批判めいた文章を書いてしまったのである。このことで、そんな云い方があるか、と、お叱りのご意見が届いた。

私は、お叱りを受けた今でも、自分の気持ち自体は変わっていない。そう思ったことをねじ曲げるわけには行かない。それでも、言葉の選び方にデリカシーがなかったことは痛切に反省し、まるで、卒業論文をまとめるきもちで、必死にお詫びの文章を書いた。

このことで、私は数日、落ち込んでしまった。無論、自業自得なのだから、落ち込んで当然なのだ。

落ち込んで、思うことは、自分の偏りというもの。譲れない主義のようなもの。それを、不特定多数に発信することの恐ろしさ、である。
角を取って、だれにでも飲み込みやすい形にしては、元も子もない。しかし、私の発言で誰かが傷つくなら、それはしてはいけないことだ。

とすれば、言葉を生業としない以上、言葉は慎むべきなのだろうか、ということを、私は今、深刻に悩んでいる。

Oikawa Satoco ｜MAIL

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