2005年11月11日(金)
しばらくは窓を開けておこう 眼下に広がる街並に 幻が視えるかもしれないから
大陸にある砂丘をいくつ越えて行ったなら 僕の求める場所へ辿り着けるだろうか
教えておくれ 翼ある鳥 落ち葉の季節に それは寂しすぎる問いかけなんだ
風が何を攫っていくか 涙が何をもたらすものか やりきれない思いを心に溜めていると 真っすぐな道のはるか向こうに 砂の紋様 砂の幻 あれはいつか見た砂丘だけれど
虹のように 逃げ水のように 追いかければ追いかけるほど遠ざかっていく
捨てることのできない夢を遣り過ごす夜 この胸の悲しみを はるか砂丘がかき乱す
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