紫苑の花揺れる　9月の空の下
戦いは終わると　あなたはそう言った

あれから幾月か　時は過ぎたけれど
赤い血を流す　戦いは終わらない

黄昏の空の色は　紫苑の花の色
誰にも知らせぬ　悲しみを秘めた色

紫苑の花の咲く　丘は失われて
荒れはてた大地に　嘆きの雨が降る



無事を知らせる便り　途切れ途切れになり
戦いの炎は　激しくなるばかり

あれからわたしも　少し大人びたわ
唇に差す紅を　見せる人もいないのに

戦いの意味も知らず　紫苑は咲き誇る
誰もが争わず　生きてく術があれば

紫苑の花びらで　占った未来は
あなたの死とともに　風に散っていくの

紫苑の花揺れる　9月の空の下
戦いは終わると　あなたはそう言った
あなたはそう言った



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紫苑…シオン・キク科の多年草。淡紫色の小菊のような花をたくさんつける。

戦争へ行った幼なじみを思う少女の歌。
昔の歌謡曲風に作詞してみたものです。
9月という歌詞は花の時期を考慮したもので、9.11とは関係ありません。
が、よく考えたらこの詞は湾岸戦争の頃に作ってました。