2005年08月01日(月)
サトウキビ畑には風の通る道がある
ざわざわと音の鳴る 背の高い茎の葉の間を 見えない風が通りすぎる
海と溶けて 色を失いはじめた空 重なりあう雲と雲はさらに白く
海の色をその眼に写し取りながら 風の音を聞いていた
太陽はいつもそこにあり サトウキビ畑の下 永遠に続く夏を信じた
白い砂浜に足をおろすと 小さな砂の粒が 悲鳴をあげてきしんでいく
朽ちたサンゴのかけら アダンの葉の緑 夕焼けの中で海と灯台が まるで動かない絵のように そこにとどまっている
まぶしかったあの日々は どこへ行った 海から吹く風の音を いつもどこかで聞いていた あの夏の日は
日に焼けた肌に 血が滲むのもかまわず サトウキビ畑を駆け抜けていく 少年達はもういない
波が寄せて そして引いて 海鳴りを数えるたびに 夜は深くなっていく
海の際まで続く星 私の見上げた夜の空は いまもそこにあるだろうか
ああ あの島は 夢の拠るところ いつか失われていく かけがえのない宝
いまは いまはもう遠い はるかな南の島の話
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何年か前、与論島に行った後で創った詩です。 海、砂浜、珊瑚、色とりどりのハイビスカス、蘇鉄、etc とてもいいところでした。 シュノーケリングをして海の中を見ました。 ブルーサンゴにお魚さんたち、幻想的でした。 バナナミルク味のかき氷もおいしかった。(やっぱ食い気か)
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