フィリップ・トルシエとわたし
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毎日通勤する途中に堤防がある。
2kmぐらいの長さだ。
途中、毎日見かける猫がいた。
黒猫だ。
8:10ぐらいに毎日通るのだが 毎日同じ場所で、猫は遊んでいた。
生後3〜5ヶ月だろうか。 うちの猫と全く同じくらいだった。
違いは首輪が付いているのか、いないのかだけだった。
なので、毎日見かけると 今日は何をして遊んでいるのか、見るのが楽しみだった。
虫を追っかけてたり。 ゴロゴロしてたり。
知ってると思うが、堤防の上は道路だ。 道路から猫を毎日見ていた。
今朝。
死んでいた。
道路の真ん中で。 口から血を吐いて。
今日は道路を横切ろうとしたのだろうか。
別段珍しくないよく見かける光景。 一匹の野良猫が死んだだけだ。
彼か彼女は、短い一生を終えた。 不幸だったのかは、神と呼ばれるものでしか知り得ない。
いつもの帰り道。 堤防の道路上には何も無かった。
いつもの光景から何かが欠けた いつもの帰り道だった。
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